乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

海南のトッカルビと海倉マッコルリ

2018-07-02 | 韓国
(前回のつづきです。)
 光州総合バスターミナルから市外バスに1時間20分ほど乗り海南総合バスターミナル(全羅南道海南郡)に出ました。全羅南道の隣の慶尚南道には南海という郡があり漢字だとちょっとまぎらわしいような面白い気がします。海南はそれなりに街らしい街でターミナル周辺には食堂やモーテルをはじめ店はそこそこあるものの19時を回って着くとあまり人通りはなく静かでした。
 海南に夕方着いたのはトッカルビの老舗、1924年創業という老舗の天一食堂で夕食をとるためです。バスターミナルから800mくらいなので歩いて行きました。ターミナルからまず西に向かい海南川にぶつかったら橋を渡りすぐ左折して川沿いを南へと進みます。


 そのうちに川沿いに屋台や店が並ぶ海南毎日市場に着いたらその一角が天一食堂です。


 入ると個室ばかりなので1人前の注文が可能か心配になりましたが大丈夫でした。食事メニューは韓牛のトッカルビ定食28000wかプルコギ定食22000wというシンプルなものです。注文してしばらくすると主役のトッカルビが目立たないほど多くのおかずが載った大きなお膳が運ばれてきました。個室の中1人でこれだけあると何か飲まないとひたすら食べ続けになるのでマッコルリも頼み挟みつつの長丁場になります。食べ始めるとなんだか朝まで続けられそうな気がしました。甘めに味のついた韓牛のトッカルビはもちろんおかずも美味しく、昼に光州で2度もトッカルビを食べた後なのにいよいようれしくなるのでずいぶんとトッカルビに飢えていたものだと後から考えても我ながら感心してしまいます。


 老舗のトッカルビに満足した翌朝はターミナルで可座を経由する農漁村バスに乗り花山面海倉里に向かいました。目的は海倉酒造場というマッコルリの酒蔵です。ターミナルから15分ほどで左手の車窓に海倉酒造場が見えたらすぐの海倉停留所で降りました。


 海倉酒造場には植民地時代の日本人家屋や庭が残っています。苔むした庭に井戸に、と敷地のあちこちにネコがいました。


 市販されている大多数のマッコルリには甘味料が入っていますがここ海倉酒造場のマッコルリには甘味料が入っていません。度数は6度・9度・12度とありどれも美味しく、12度は度数が高いのに口当たりがよくスッキリしているのでつい飲み過ぎてしまいそうな怖さがあります。試飲、というよりツマミまで用意して下さったのでご厚意に甘え本格的に飲んでいたらネコがたくさんやってきました。

 高品質な酒は作っているのは地方でも大都市で飲まれることが多かったりしますが海倉酒造場のマッコルリも同様でソウルに多く出荷するそうです。それならとソウルで飲める店を尋ねたところ光化門の月香、明洞・狎鴎亭のペッコムマッコルリ、新村の福徳房・サンウルリム、瑞草のマッコルリイヤギ等に出荷しているとのことでどこも海倉酒造場をはじめ様々なマッコルリを扱っているようなのでマッコルリ好きは行ってみる価値がありそうです。
(こちらにつづきます。)