乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

利根川の島村渡船

2018-09-26 | 群馬県
 ふと利根川の島村渡船を思い出しそろそろ乗っておかなければという気分になったので群馬県伊勢崎市に行くことにしました。
 利根川の渡船は他に赤岩渡船(群馬県邑楽郡千代田町~埼玉県熊谷市)や小堀渡船(茨城県取手市)もありこの2つには既に乗ったことがあるのですが、島村渡船は以前渡場まで行ったのに欠航で乗れなかったということがありなんだか相性が悪い感じです。またその余波というのか、そのうちもう一度島村渡船に行って乗れたらその次にと考えていた富田渡船(千葉県香取市)が2013年に廃止され乗れずじまいに終わったなんてこともありました。

 そんなこんなで長らく間が空き半ば忘れていた宿題を思い出したような気分で久々に東武伊勢崎線境町駅に着くと駅名標は以前通り「群馬県伊勢崎市」というシールが貼られたものです。割に新しそうな体裁ですが佐波郡境町が合併で伊勢崎市になったのが2005年ですからそれ以前からのものですね。


 駅前に出てすぐのところにアミンハラルレストランという瓦屋根のバングラデシュ料理店があるのでまずここで骨付きマトンの煮込みを食べました。


 腹ごしらえが済んだら伊勢崎市のコミュニティバス「あおぞら」の境シャトルバスという路線に乗って島村渡船の北側の船着場に近い北向会議所へと向かいます。この路線は前回も乗ったのですがそのときは無料だったのに今年から有料になってしまいました。もっとも有料化と言ってもあおぞら全線に乗れる一日乗車券が200円とめったに乗らないヨソモノからすると文句言いづらい金額ですが。


 全線乗れる一日乗車券なのに今回はこの1回しか乗らないのでもったいないと思いつつ北向会議所停留所で降ります。島村渡船まで1kmという案内が見えたら今日はまさか欠航ということはないだろうけどと前回を思い出しちょっと不安になりました。


 利根川の土手が近づくと「境島村観光シャトルバス」の利根川水辺プラザ公園停留所が立っています。この路線は土日祝日のみ運行され無料で乗れるので計画しているときはより歩く距離が少なくて済むこれを使おうかと最初思ったのですが、なんとなく前回の雪辱なら同じ北向会議所からの方がいいかもとか観光バスよりは普通のバスっぽい(?)コミュニティバスの方が渡船との乗り継ぎっぽい(?)、有料化後の乗りくらべになるというような理由が浮かんできて結局「あおぞら」の方にしました。
 土手を越えても船着場まではまだ300mありますが、そこに行く前に土手の上にある渡船小屋に船を出すようお願いする必要があります。


 小屋を見るとポールに赤い欠航の旗が立っていないので安心しました。(右の画像は前回欠航で乗れなかった時のもの)中に詰めている渡船夫さんに声をかけると先に船着場まで歩いて行くよう指示があり、歩いて行くと途中で自転車に乗った渡船夫さんが追い越して先に船着場に着き、こちらが船着場に着く頃には出発の準備が出来ているというあんばいです。


 乗り込んで救命胴衣をつけたら出発と相成ります。


 動き出すと思ったよりスピードが出るので爽快です。南側の船着場までわずか数分ではあるのですが結構乗った気になれました。この南側から乗る場合は立っているポールに旗を揚げて北側の渡船小屋に詰めている渡船夫さんに知らせるという渡船によくある方法で依頼します。


 北に戻って行く船を見送ったら何年か越しの宿題が終わったような気がしました。


 さて着いた南側も伊勢崎市内で、土手を越えて少し歩くと「あおぞら」の新野新田停留所に行き当たります。実のところ境町駅で「あおぞら」に乗って北向会議所で降りずにずっと乗っているとここに来てしまうのですが、そういうことを考えるとせっかく渡船で渡って来た気分がなんだかシラケてしまうので見なかったことにして先に進みました。


(次回につづきます)