11月は暑さが落ち着いて過ごしやすいというベトナムに行こうという話が持ち上がり、ハノイからあまり遠くなくのんびりできそうなところはと検討したところニンビン(Ninh Binh)省にある世界遺産に登録されている景勝地「チャンアン(Trang An)の複合景観」というところが浮かびました。そういうところなら風光明美なだけでなく何かと便利そうだというわけで話が決まります。
そんなわけでハノイからサイゴン行きの列車(乗った話はこちら)に乗ってニンビン省の省都ニンビンに行きました。スピードは遅めながら食堂車もあったりなかなか快適です。
さて「チャンアンの複合景観」はチャンアンというところだけではなくニンビン郊外のチャンアンを含む地域一帯に広がっています。今回は自転車を借りて見物することにしました。
とりあえずチャンアンに向かってただなんとなく自転車で走るだけでもカルスト地形の岩山が並ぶキレイな景色が楽しめます。水牛は何度も見かけましたが結構大きく角もあるので近寄るときはちょっとおっかなびっくりです。
泥水に浸かっている水牛を見ていたら台湾の桃園県に行ったとき食べた「牛汶水」を思い出しました。黒糖で黒く生姜の香りがついた甘いタレに浸かったモチというか白玉というかの様子が泥水に浸かっている水牛に見えることからその名があるというので改めてなるほどと思ったわけです。
水牛から牛汶水を思い出して食い気に走ったというわけではないのですが、自転車でチャンアンに向かう途中昼食どきになったのでニンビンの名物だというヤギ料理を食べることにしました。名物というだけありヤギ料理を出す食堂はそっちこっちにたくさんあります。適当な一軒に入ってヤギの焼肉を頼んでみたところ肉質がいいのか匂いはあまりせずあっさりしていてとても美味しいので感心しました。となると逆にヤギらしい匂いが強い方がいいと期待する場合は物足りないかもしれませんけれども。また「コム・チャイ(Com chay)」というおこげもニンビンの名物だというので一緒に頼んでみました。おこげは見たところ地味でこんなにデカいと多すぎないかと怖気づきましたがとろみのあるスープにつけながら食べると食感が軽くあとをひきあなどれないウマさです。
食べ終わって自転車を漕ぎ出すと食堂の裏手の岩山に何か動いているものが見えたので目を凝らすとヤギでした。見るたび感心しますがヤギは険しいところでも平気で登りますね。食べたヤギがここで育ったものかはわかりませんがもしそうだとすると肉質はこういうところを跳ね回っているおかげなのかなあとちょっと思ったりもするところです。
ほどなくチャンアンのボート乗り場に着きました。ここで船頭さんが漕ぐボートに乗って景色を見物するというのがチャンアン観光の目玉です。駐輪場(有料)に自転車を置き、窓口でボートの切符を買って乗り場に行くと規模はかなり大きく多くの観光客が次々に乗下船していました。今回は2人だったのですが他の観光客2人と相乗りの計4人になって出発します。ボート乗り場はにぎやかだったもののちょっと離れるとすぐ静かになりました。ボートに乗って岩山をながめているとちょっと中国の桂林でボートに乗った時のことを思い出したりもします。
途中天井が低く狭い洞窟の水路を何ヶ所も通るのでなかなかスリリングです。船頭さんは洞窟に差し掛かるたび頭を下げるよう注意を呼び掛けていました。硬い岩だけに頭を打つとシャレにならなそうです。
ずっとボートに乗りっぱなしではなく途中何ヶ所か降りてお寺や廟を見物する場所があり、船頭さんは乗船中乗客がつける救命胴衣を片付けて待機します。
お寺や廟を見物すると時々どうもアルファベットのクォックグーを1音節ごとに丸くして漢字っぽくしたらしきデザインのものが目につきました。画像のものは辞書を引くと登あるいは灯・仏・国の3字と思われます。漢字圏で漢字をなくすとなるといろいろな工夫が出て来そうですね。
という具合になかなか面白く見物できたのですがボートに乗ってから降りるまで3時間とかなりかかるのでややくたびれました。
11月であまり暑くなく日差しも強くない日だったのでその点は助かりましたがもし炎天下だと相当厳しそうなのでそういう時期に乗るのであれば飲み物や帽子を準備しておいた方がいいと思います。
(ニンビンの話は次回につづきます。)
そんなわけでハノイからサイゴン行きの列車(乗った話はこちら)に乗ってニンビン省の省都ニンビンに行きました。スピードは遅めながら食堂車もあったりなかなか快適です。
さて「チャンアンの複合景観」はチャンアンというところだけではなくニンビン郊外のチャンアンを含む地域一帯に広がっています。今回は自転車を借りて見物することにしました。
とりあえずチャンアンに向かってただなんとなく自転車で走るだけでもカルスト地形の岩山が並ぶキレイな景色が楽しめます。水牛は何度も見かけましたが結構大きく角もあるので近寄るときはちょっとおっかなびっくりです。
泥水に浸かっている水牛を見ていたら台湾の桃園県に行ったとき食べた「牛汶水」を思い出しました。黒糖で黒く生姜の香りがついた甘いタレに浸かったモチというか白玉というかの様子が泥水に浸かっている水牛に見えることからその名があるというので改めてなるほどと思ったわけです。
水牛から牛汶水を思い出して食い気に走ったというわけではないのですが、自転車でチャンアンに向かう途中昼食どきになったのでニンビンの名物だというヤギ料理を食べることにしました。名物というだけありヤギ料理を出す食堂はそっちこっちにたくさんあります。適当な一軒に入ってヤギの焼肉を頼んでみたところ肉質がいいのか匂いはあまりせずあっさりしていてとても美味しいので感心しました。となると逆にヤギらしい匂いが強い方がいいと期待する場合は物足りないかもしれませんけれども。また「コム・チャイ(Com chay)」というおこげもニンビンの名物だというので一緒に頼んでみました。おこげは見たところ地味でこんなにデカいと多すぎないかと怖気づきましたがとろみのあるスープにつけながら食べると食感が軽くあとをひきあなどれないウマさです。
食べ終わって自転車を漕ぎ出すと食堂の裏手の岩山に何か動いているものが見えたので目を凝らすとヤギでした。見るたび感心しますがヤギは険しいところでも平気で登りますね。食べたヤギがここで育ったものかはわかりませんがもしそうだとすると肉質はこういうところを跳ね回っているおかげなのかなあとちょっと思ったりもするところです。
ほどなくチャンアンのボート乗り場に着きました。ここで船頭さんが漕ぐボートに乗って景色を見物するというのがチャンアン観光の目玉です。駐輪場(有料)に自転車を置き、窓口でボートの切符を買って乗り場に行くと規模はかなり大きく多くの観光客が次々に乗下船していました。今回は2人だったのですが他の観光客2人と相乗りの計4人になって出発します。ボート乗り場はにぎやかだったもののちょっと離れるとすぐ静かになりました。ボートに乗って岩山をながめているとちょっと中国の桂林でボートに乗った時のことを思い出したりもします。
途中天井が低く狭い洞窟の水路を何ヶ所も通るのでなかなかスリリングです。船頭さんは洞窟に差し掛かるたび頭を下げるよう注意を呼び掛けていました。硬い岩だけに頭を打つとシャレにならなそうです。
ずっとボートに乗りっぱなしではなく途中何ヶ所か降りてお寺や廟を見物する場所があり、船頭さんは乗船中乗客がつける救命胴衣を片付けて待機します。
お寺や廟を見物すると時々どうもアルファベットのクォックグーを1音節ごとに丸くして漢字っぽくしたらしきデザインのものが目につきました。画像のものは辞書を引くと登あるいは灯・仏・国の3字と思われます。漢字圏で漢字をなくすとなるといろいろな工夫が出て来そうですね。
という具合になかなか面白く見物できたのですがボートに乗ってから降りるまで3時間とかなりかかるのでややくたびれました。
11月であまり暑くなく日差しも強くない日だったのでその点は助かりましたがもし炎天下だと相当厳しそうなのでそういう時期に乗るのであれば飲み物や帽子を準備しておいた方がいいと思います。
(ニンビンの話は次回につづきます。)