今回はクルビ(イシモチの干物)で有名な韓国全羅南道霊光郡法聖浦の話です。
日本でイシモチと言ってもいまいちパッとしない感じですが韓国では高級魚とされます。中でも法聖浦で作られる干物は「霊光クルビ」「法聖浦クルビ」としてブランド力があり高価です。それならちょっと町を見物しようと「乗りバス」の途中に寄ってみました。(乗りバスの話はこちらをご覧下さい。)
まず法聖浦の町の東端にある法聖浦市外バスターミナルの様子です。
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建物には「ここが霊光クルビの原産地法聖浦ターミナルです」と大書きされ、中に入ると切符の窓口がなく自動券売機化されていました。
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このターミナルで最も多く発着する市外バスは弘農バスターミナル始発の霊光バスターミナル経由光州バスターミナル(ユースクエア)行きで、6:20~21:45の間毎時2~3本くらいの頻度で運行されています。ソウルや釜山に直通する便はないので、ソウルからなら霊光バスターミナルで、釜山からなら光州バスターミナルで乗り換えねばなりません。また霊光バスターミナルからここ法聖浦ターミナルを経由して周辺各地に向かう郡内バス(農漁村バス=ローカルな路線バス)も多数あります。そのほか全州市外バスターミナル行きの市外バスが1日4便と少ないながらあるので例えば「全州ビビンパとクルビをハシゴしたい」というようなときに便利そうです。
バスの話はこのくらいにして話を進めます。ターミナルを出た表通りは「クルビ路」というそのままというのか何ともきっぱりはっきりした名前でした。
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クルビ路というだけあってバスターミナル近くからクルビを売る店とクルビを出す食堂が延々と並んでいます。とりあえずクルビを食べようかと思ったものの特にあてもないので目についた「007食堂」という不思議な名前の食堂に入ってみました。
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豪華な内容だという「クルビ定食」はテーブル単位60000wからのメニューなので一人では頼めませんが、一人前ならクルビ白飯10000wがあるというのでそれにします。(韓国語の「定食(ジョンシク)」と「白飯(ペッパン)」の意味はどちらも日本語だと定食です。ただ定食は「韓定食」に代表されるように良い目寄り、白飯は普段食べるような定食というニュアンスの違いがあります。)
出てきたのは標準的な「白飯」にクルビの焼いたのとイシモチのメウンタンがついたものという感じでした。食べ終えた頃「小さいクルビで悪いね。これも食べなよ。」とまかないのカルグクス(うどん)が出てきたので満腹の上に満腹になります。
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食べすぎで苦しいお腹を抱えて食後クルビ路を進むとずっとクルビ店が続いていました。
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韓国でも日本同様によくロータリークラブだかライオンズクラブ辺りが建てたオブジェを見かけますが、法聖浦のロータリークラブのオブジェはクルビでした。
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クルビ路の前の干潟は埋め立てられているので眺めはいまひとつです。
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ならば高いところに上がってみようとクルビ路の裏手に上がってみたところのんびりした風景が広がりなかなか悪くない感じです。
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縁側で涼んでるおばあさんが2人いるので挨拶しました。「暑いですねえ」「暑いねえ。」「海はあまり見えませんね。」「埋め立てちゃったからね。気をつけてお行き。」みたいな流れになるのは日本とあまり変わりません。
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絵本に出てくるような藁葺でなくともカボチャに乗っ取られた屋根を見ると韓国っぽい気がします。
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古そうな家が少なからず見えますが、人が住んでいる気配がなかったり朽ちたりで建て替えられているところも多く過渡期という感じでした。
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という具合に斜面の町並みをぶらぶらした後バスで法聖浦を後にしました。ところでこの法聖浦は霊光原発たった5~6kmの距離です。フクシマの浜通りで起こったことはこういうのどかな田舎町からある日突然人が消え目の前のクルビの海が汚されるようなことだったのかとふと思い出してしまい暑いのにゾッとしました。
日本でイシモチと言ってもいまいちパッとしない感じですが韓国では高級魚とされます。中でも法聖浦で作られる干物は「霊光クルビ」「法聖浦クルビ」としてブランド力があり高価です。それならちょっと町を見物しようと「乗りバス」の途中に寄ってみました。(乗りバスの話はこちらをご覧下さい。)
まず法聖浦の町の東端にある法聖浦市外バスターミナルの様子です。
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建物には「ここが霊光クルビの原産地法聖浦ターミナルです」と大書きされ、中に入ると切符の窓口がなく自動券売機化されていました。
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このターミナルで最も多く発着する市外バスは弘農バスターミナル始発の霊光バスターミナル経由光州バスターミナル(ユースクエア)行きで、6:20~21:45の間毎時2~3本くらいの頻度で運行されています。ソウルや釜山に直通する便はないので、ソウルからなら霊光バスターミナルで、釜山からなら光州バスターミナルで乗り換えねばなりません。また霊光バスターミナルからここ法聖浦ターミナルを経由して周辺各地に向かう郡内バス(農漁村バス=ローカルな路線バス)も多数あります。そのほか全州市外バスターミナル行きの市外バスが1日4便と少ないながらあるので例えば「全州ビビンパとクルビをハシゴしたい」というようなときに便利そうです。
バスの話はこのくらいにして話を進めます。ターミナルを出た表通りは「クルビ路」というそのままというのか何ともきっぱりはっきりした名前でした。
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クルビ路というだけあってバスターミナル近くからクルビを売る店とクルビを出す食堂が延々と並んでいます。とりあえずクルビを食べようかと思ったものの特にあてもないので目についた「007食堂」という不思議な名前の食堂に入ってみました。
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豪華な内容だという「クルビ定食」はテーブル単位60000wからのメニューなので一人では頼めませんが、一人前ならクルビ白飯10000wがあるというのでそれにします。(韓国語の「定食(ジョンシク)」と「白飯(ペッパン)」の意味はどちらも日本語だと定食です。ただ定食は「韓定食」に代表されるように良い目寄り、白飯は普段食べるような定食というニュアンスの違いがあります。)
出てきたのは標準的な「白飯」にクルビの焼いたのとイシモチのメウンタンがついたものという感じでした。食べ終えた頃「小さいクルビで悪いね。これも食べなよ。」とまかないのカルグクス(うどん)が出てきたので満腹の上に満腹になります。
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食べすぎで苦しいお腹を抱えて食後クルビ路を進むとずっとクルビ店が続いていました。
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韓国でも日本同様によくロータリークラブだかライオンズクラブ辺りが建てたオブジェを見かけますが、法聖浦のロータリークラブのオブジェはクルビでした。
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クルビ路の前の干潟は埋め立てられているので眺めはいまひとつです。
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ならば高いところに上がってみようとクルビ路の裏手に上がってみたところのんびりした風景が広がりなかなか悪くない感じです。
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縁側で涼んでるおばあさんが2人いるので挨拶しました。「暑いですねえ」「暑いねえ。」「海はあまり見えませんね。」「埋め立てちゃったからね。気をつけてお行き。」みたいな流れになるのは日本とあまり変わりません。
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絵本に出てくるような藁葺でなくともカボチャに乗っ取られた屋根を見ると韓国っぽい気がします。
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古そうな家が少なからず見えますが、人が住んでいる気配がなかったり朽ちたりで建て替えられているところも多く過渡期という感じでした。
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という具合に斜面の町並みをぶらぶらした後バスで法聖浦を後にしました。ところでこの法聖浦は霊光原発たった5~6kmの距離です。フクシマの浜通りで起こったことはこういうのどかな田舎町からある日突然人が消え目の前のクルビの海が汚されるようなことだったのかとふと思い出してしまい暑いのにゾッとしました。
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