乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

東急バス乗り継ぎ(4)帰京

2009-02-04 | 神奈川県
(前回の続きです。)
 渋谷からバスだけで電車とバスの博物館に着きました。久しぶりに玉電・東急玉川線で走っていた200形など見物したらまたバスだけ乗り継いで帰京することになります。


 東急バスで都内から神奈川県に行くとなると都県境の多摩川を渡れるのは2箇所しかありません。となると往・復違う方が面白いと考えると自ずとルートが決まってきます。(やや反則ですが丸子橋徒歩渡橋というワザもありますけれど。)
 まず宮崎台駅前で鷺11系統鷺沼駅行きに乗りました。これは都市型自由乗降区間があるので一度乗ってみたいと思っていた系統です。自由乗降区間はごくわずかなのですが、ちゃんと停留所以外で降車する乗客がいたおかげで様子を見ることができました。降車ポイントを口頭の他降車ボタンでも知らせられるので、ボタンポンの後即停車、客は黙って降りていく、というごくシンプルな流れです。住宅街の中にある自由乗降区間は初めてなのでとても面白く感じました。家のすぐ前にバスが停まる、というのはバスマニアにとって夢のような話です。
 そういえばどこでだったか以前停留所を毎日少しずつ動かして自分の家の前までずらしてしまったという話を聞いたことがありますが、この自由乗降ならその必要もありませんね。


 鷺沼駅で同じ系統番号で行先が7つもある鷺02系統の野川行きに乗り換えます。この路線は川崎市営バスとの共管路線で東急は本数が少なめです。なので最初はこの鷺02を避け梶01・杉09と乗り継ごうと思っていたところちょうど東急の鷺02がすぐ発車するところだったので乗り込みました。


 終点の野川は平凡な郊外の道路脇で何の変哲もないようなところです。


 野川で杉09(武蔵)小杉駅行きに乗り小杉駅手前の小杉御殿町で降ります。


 小杉御殿町で川33川崎駅行きに乗り継ぎました。旧国名を省略する案内はいかにも路線バスらしくちょっとうれしいものがあります。暗くなり車窓がよく見えなくなってきました。こうなると消化試合っぽくなり乗りバスの楽しさが半減してしまいます。それでも半分は楽しいとも言えますが。多摩川に近い東芝科学館前で下車します。


 五反田と川崎を結ぶ東急バスのスター路線(?)反01で東芝科学館前を出るとほどなく多摩川を渡って東京に入りました。このバスも渋12同様運賃は区間制です。途中から都営浅草線と並行する路線ですが駅間より細かい停留所のおかげか結構細かく乗降がありました。


 大崎広小路で渋41に乗り換えて渋谷に行けば東急バス乗り継ぎ一周が終わりますが所用があり大鳥神社で途中下車します。


 大鳥神社のバス停を見たら東98系統の首都高経由便を消した跡が路線図に残っていました。東98と言えば東京駅から目黒駅を超え等々力まで延々と走る点や東急・都営の共管という点でマニア受けする名物路線です。なので現在でもかなり異彩を放っていますが、かつては首都高に上がって目黒~霞ヶ関間をショートカットする便までありその名残が停留所にあったというわけです。首都高経由が廃止されたのは1987年ですからもう20年以上経ちます。なので残念ながら乗ったことがないもののこんなちょっとしたことでもうれしくなりました。線路がある鉄道にくらべバスは路線が廃止されると名残がすぐになくなってしまいますし。


 最後に1日乗車券の大きな楽しみ(?)「いくらトクしたか計算」をします。
(1)区間制運賃250円×2(渋12・反01)
(2)川崎市内均一運賃200円×6(向02・向01・鷺11・鷺02・杉09・川33)
(3)都区内均一運賃210円×1(渋41・途中下車分は除く)
 計1910円で1日乗車券が500円なので1410円も儲かったことに、と喜びたいところですが、田園都市線で行けば渋谷→宮崎台は210円。往復で420円で80円の赤字という考えもできてしまうことに気づきました。多摩川をバスで越えるとものすごく遠いところに行った気分になるので、電車だとバスの都内均一運賃1往復分で済むと気づいたらちょっとがっかりです。

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