新車投入や高架・地下化など新しくなるとがっかりすることが多い基本的に後ろ向きな鉄道マニアながら新しい動きがうれしいときもあります。その代表がより停車駅の少ない優等列車が新設されることで、例えば東急東横線に特急ができたときは料金不要で頻発する上それ以前の優等がちょこちょこと停まりまくる急行しかなかったこともあってうれしさもひとしおでした。
同じようにうれしくかつ驚かされたのが今年4月から始まった相鉄の特急です。急行は横浜の次は二俣川という大胆な無停車はともかくあとは海老名まで延々各駅に停車というもので乗り通すときは東横線の急行とは違ったイライラ感がありました。それを思うと海老名ギリギリまで通過運転する特急に乗れる日が来るとは夢のよう。考えてみれば東横線の特急・相鉄の特急ともに子供の頃まあ無理だろうと思いつつ空想していたものなので、それが実現したということは特に自分の努力とかと関係なく勝手に夢がかなったことになり大変おトク感があります。
などと言いながら相鉄は東京近郊でいつでも行けるという安心感から放りっぱなしだったのですが、走り始めて3ヶ月経ちそろそろ乗りに行こうと腰を上げました。せっかくだからまだ使ったことがない乗り継ぎルートにしようと思い地図を見たところ東名高速道路上の綾瀬バス停が割に海老名に近いと気がつきます。じゃ高速バスで行くか、と小田急箱根高速バスに乗りました。綾瀬バス停で降りると「トーカン」の大きな紙コップの絵が目につきます。
綾瀬というと駅が東京の足立区にあるので鉄アタマだとそっちが先に頭に浮かんでしまいますが、こっちの綾瀬は市の名前ですから大したものです。綾瀬市の著名な施設というと「厚木基地」があり、厚木という名がついてはいるものの敷地は綾瀬市と大和市に跨っています。(ついでながら厚木駅は海老名市内。)でこの綾瀬市は東京や横浜という大都市を控えた位置ながら市内に駅が一つもありません。東海道新幹線や東名高速道路が通っているので気が付かないにしても通過したことがある人は多いはずですが。考えてみれば私も東名高速や新幹線、乗りバスと通り過ぎるばかりで降りてちゃんと歩くのは初めてです。
ともあれ綾瀬バス停から海老名駅に向かって歩きだすとほどなく相鉄バスの「綾瀬車庫」に到着しました。綾瀬市内には相鉄と神奈中がそれぞれ別の場所に「綾瀬車庫」を持っているのでさすが鉄道の駅がない市という感じです。ここからバスに乗っても海老名駅に出られますがケチってもう少し歩いてみることにしました。
目久尻川と綾瀬・海老名の市境を越えて海老名駅に向かうと名所の国分寺とケヤキの古木の前を通ります。炎天下この辺りまで歩くとだいぶ暑さが堪えあまりしみじみと見る気も湧かずただ通過するだけですが。相鉄バスに乗っちゃえばよかったと思っても後悔先に立たずです。
間もなく大駐車場があったり郊外モールのような雰囲気になってくると海老名駅前です。ここまで東名綾瀬バス停から約3kmの道のりでした。
歩行者用デッキに横断幕が2つほどくっついているのが見えます。1つには「海老名発ロマンスカーの実現を!」とありますがロマンスカーは全席指定なので特に海老名始発である必要はないとすると単に停車して欲しいという意味でしょうか。考えてみれば小田急・相鉄・相模線がぶつかる重要な接続駅だけに停まってもおかしくない気はしますが既に停車駅の本厚木が近いとどうバランスをとるか難しそうです。
もう1つには相模線の倉見駅付近に東海道新幹線の新駅をとあります。なるほど確かに海老名は小田原も新横浜も行きづらい位置です。とりあえずは相鉄の新横浜延長が具体化しているのでこれでそこそこ便利にはなりそうですけれども。
横断幕を見てから相鉄の改札前に行くと相鉄のグッズショップがあり、入口のドアを見ると「特急横浜」と表示された相鉄の最新鋭11000系の絵が見えます。11000系はJRのような車両なので正直あまり乗りたくなく、11000系(と10000系)には悪いけどこれから乗る特急にこういうのが来ませんようにと念じながら改札を抜けました。海老名発の特急は30分に1本(湘南台発も同様)しかないので乗りたくない車両が来てしまうと次を待つにはちょっと長く、念というか神頼みというかな心境にならざるを得ないわけです。
ホームでまず目に入ったのは特急より先に発車する快速でした。海老名発の快速は特急と同時に運行が開始されたため初見です。ただなにせ既存の急行より停車駅が多いのであまりわくわくはしません。
快速を見送ってホームの停車駅案内を見るといよいよ特急に乗るという気分になってきます。
やってきた横浜行きの特急は横浜発の特急の折り返しで、念が通じたのか8000系でした。普段相鉄に乗らないよそ者で私鉄贔屓だとどうしてもJRの亜流車両よりボックスシートに自動窓にという相鉄らしいアクの強さがご馳走になります。
ボックスシートに腰掛けお隣小田急のレーティッシュ鉄道もどき塗装車を見ながら海老名を発車しました。考えてみればあちらも急行の上の列車「快速急行」ができそろそろ10年になりますがさらに上に特急ロマンスカーがある分相鉄や東急の特急より地味な感じがします。下北沢の次が新百合ヶ丘という大胆な通過ぶりなど相鉄や東急に負けない迫力はあるのですが。
急行が各駅に停まる海老名~二俣川で特急は大和のみ停車と6駅も通過するためだいぶ気持ちよくなりました。急行より6分速いので1駅通過ごとに1分ずつ稼いでいることになります。二俣川~横浜がノンストップなのは急行と同じでここだけ見ると特に目新しくはありませんが海老名~二俣川の気持ちよさとくっついた相乗効果というのかひと味違う軽快感を味わいながら横浜に着きました。
という具合に相鉄の特急はなかなか悪くないものがあったのでうまく定着して欲しいものです。
同じようにうれしくかつ驚かされたのが今年4月から始まった相鉄の特急です。急行は横浜の次は二俣川という大胆な無停車はともかくあとは海老名まで延々各駅に停車というもので乗り通すときは東横線の急行とは違ったイライラ感がありました。それを思うと海老名ギリギリまで通過運転する特急に乗れる日が来るとは夢のよう。考えてみれば東横線の特急・相鉄の特急ともに子供の頃まあ無理だろうと思いつつ空想していたものなので、それが実現したということは特に自分の努力とかと関係なく勝手に夢がかなったことになり大変おトク感があります。
などと言いながら相鉄は東京近郊でいつでも行けるという安心感から放りっぱなしだったのですが、走り始めて3ヶ月経ちそろそろ乗りに行こうと腰を上げました。せっかくだからまだ使ったことがない乗り継ぎルートにしようと思い地図を見たところ東名高速道路上の綾瀬バス停が割に海老名に近いと気がつきます。じゃ高速バスで行くか、と小田急箱根高速バスに乗りました。綾瀬バス停で降りると「トーカン」の大きな紙コップの絵が目につきます。
綾瀬というと駅が東京の足立区にあるので鉄アタマだとそっちが先に頭に浮かんでしまいますが、こっちの綾瀬は市の名前ですから大したものです。綾瀬市の著名な施設というと「厚木基地」があり、厚木という名がついてはいるものの敷地は綾瀬市と大和市に跨っています。(ついでながら厚木駅は海老名市内。)でこの綾瀬市は東京や横浜という大都市を控えた位置ながら市内に駅が一つもありません。東海道新幹線や東名高速道路が通っているので気が付かないにしても通過したことがある人は多いはずですが。考えてみれば私も東名高速や新幹線、乗りバスと通り過ぎるばかりで降りてちゃんと歩くのは初めてです。
ともあれ綾瀬バス停から海老名駅に向かって歩きだすとほどなく相鉄バスの「綾瀬車庫」に到着しました。綾瀬市内には相鉄と神奈中がそれぞれ別の場所に「綾瀬車庫」を持っているのでさすが鉄道の駅がない市という感じです。ここからバスに乗っても海老名駅に出られますがケチってもう少し歩いてみることにしました。
目久尻川と綾瀬・海老名の市境を越えて海老名駅に向かうと名所の国分寺とケヤキの古木の前を通ります。炎天下この辺りまで歩くとだいぶ暑さが堪えあまりしみじみと見る気も湧かずただ通過するだけですが。相鉄バスに乗っちゃえばよかったと思っても後悔先に立たずです。
間もなく大駐車場があったり郊外モールのような雰囲気になってくると海老名駅前です。ここまで東名綾瀬バス停から約3kmの道のりでした。
歩行者用デッキに横断幕が2つほどくっついているのが見えます。1つには「海老名発ロマンスカーの実現を!」とありますがロマンスカーは全席指定なので特に海老名始発である必要はないとすると単に停車して欲しいという意味でしょうか。考えてみれば小田急・相鉄・相模線がぶつかる重要な接続駅だけに停まってもおかしくない気はしますが既に停車駅の本厚木が近いとどうバランスをとるか難しそうです。
もう1つには相模線の倉見駅付近に東海道新幹線の新駅をとあります。なるほど確かに海老名は小田原も新横浜も行きづらい位置です。とりあえずは相鉄の新横浜延長が具体化しているのでこれでそこそこ便利にはなりそうですけれども。
横断幕を見てから相鉄の改札前に行くと相鉄のグッズショップがあり、入口のドアを見ると「特急横浜」と表示された相鉄の最新鋭11000系の絵が見えます。11000系はJRのような車両なので正直あまり乗りたくなく、11000系(と10000系)には悪いけどこれから乗る特急にこういうのが来ませんようにと念じながら改札を抜けました。海老名発の特急は30分に1本(湘南台発も同様)しかないので乗りたくない車両が来てしまうと次を待つにはちょっと長く、念というか神頼みというかな心境にならざるを得ないわけです。
ホームでまず目に入ったのは特急より先に発車する快速でした。海老名発の快速は特急と同時に運行が開始されたため初見です。ただなにせ既存の急行より停車駅が多いのであまりわくわくはしません。
快速を見送ってホームの停車駅案内を見るといよいよ特急に乗るという気分になってきます。
やってきた横浜行きの特急は横浜発の特急の折り返しで、念が通じたのか8000系でした。普段相鉄に乗らないよそ者で私鉄贔屓だとどうしてもJRの亜流車両よりボックスシートに自動窓にという相鉄らしいアクの強さがご馳走になります。
ボックスシートに腰掛けお隣小田急のレーティッシュ鉄道もどき塗装車を見ながら海老名を発車しました。考えてみればあちらも急行の上の列車「快速急行」ができそろそろ10年になりますがさらに上に特急ロマンスカーがある分相鉄や東急の特急より地味な感じがします。下北沢の次が新百合ヶ丘という大胆な通過ぶりなど相鉄や東急に負けない迫力はあるのですが。
急行が各駅に停まる海老名~二俣川で特急は大和のみ停車と6駅も通過するためだいぶ気持ちよくなりました。急行より6分速いので1駅通過ごとに1分ずつ稼いでいることになります。二俣川~横浜がノンストップなのは急行と同じでここだけ見ると特に目新しくはありませんが海老名~二俣川の気持ちよさとくっついた相乗効果というのかひと味違う軽快感を味わいながら横浜に着きました。
という具合に相鉄の特急はなかなか悪くないものがあったのでうまく定着して欲しいものです。
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