海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GXR MOUNT A12で撮る上海 ライカレンズと国産レンズの違い

2011-12-07 | リコーGR GXRで撮る上海

本日も衡山路のバーレストラン「」で、古いレンズと戯れる。窓の外を見ると人影もまばらで煙草売りのおっさんが寒そうに肩を丸めている。

 

 

このスーパータクマー55mm f1.8は、コストパフォーマンスに優れとてもバランスの良い描写をすると以前書いたら、あんたの言う通りと中国人のカメラ屋のおっさんに言われた。以前、ライカズミルックスR50mmと同じ条件で撮影したものがあるので並べて見る。

上がLeica Summilux-R50mm1.4(初期タイプ) 開放で撮影。下がPentax Super-takumar55mm f1.8 開放で撮影

 

この写真だけでは判断するのは難しいが、シャープネスとボケ具合はタクマーも負けてはいない。どちらもホワイトバランスはデイライトに設定してある。ただ圧倒的に違うのはタングステン光の色表現の違いだろう。ズミルックスの場合は、高貴な雰囲気が漂っていてしっとりとした描写に重みがある。昔からライカのレンズで撮影したら色が渋くいぶし銀のようだと言われていたが、おそらくこんな感じのトーンの事を言っているのだろう。それに比べタクマーの場合は、「ハィ、私がタングステンの色です」と言わんばかりに軽やかな色に仕上がっている。しかし、本来はタクマーのタングステン光の感じ方が普通なのかもしれない。でも、人間の見た目はライカの色描写に近い。人それぞれ好みもあるし目的にもよるだろうが、私はライカレンズの色の描写の方が好きだ。ヌケの良いスカッとした色が好きな人は国産レンズの方が向いている。最新のデジタルレンズではどんな描写になるのかテストしてないが、だいたい想像できる。なので、それらのレンズでは撮りもしないし普段持ち歩かない。

☆これを見て、昔CCフィルターを使っていた人は分かるかも知れないが、KodakのCCフィルターのアンバーとFujiのCCフィルターのアンバーとの色の違いを思い出す。コダックは81系でフジはLBAという表示名だった。両方とも色温度を下げる目的で使用するフィルターだったが、色がまったく違うのは今でも謎。

ペンタックスのレンズは、とても優秀なレンズが多いのだが、プロのユーザーが2大メーカーに片寄っているためペンタックスのレンズを知らない人が多いのも事実だ。

これを見てライカのレンズが欲しくなった人は絶対に買う事を勧める。なぜなら、中国人のバイヤーが全部買い占めてこちらに持って来てしまうからだ。

☆両方の写真ともRAWで撮影しCapture oneで明るさのみ調整後ノーマル現像。GXR MOUNT A12は、ローパスフィルターが無いのでレンズの性能をそのままストレートに伝える事ができる。

みなさんは、どっちが好き?

リコーGXR MOUNT A12  PENTAX Super Takumar 55mm f1.8 アトムレンズ

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