海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

LeicaM10を10台ください

2017-04-01 | 写真日記

外灘の屋上で

 

今日はエイプリルフールのようだが、これは本当の話。私の仕事仲間の中国人がアテンドしたのだが、数日前とある中国の企業の老板(社長)をカメラ屋に連れて行き、その場でライカM10を10台オーダーしたそうだ。突然の耳を疑うようなオーダーに腰を抜かしたのは、ライカショップの店員の女の子。恐る恐る10台も何に使うんだと聞くと、優秀な社のエンジニアスタッフへのプレゼントだと聞いて、二度腰を抜かしたそうだ。

このとある会社の老板は、日本の大学を出て上海で起業した人で、私も4年ほど前に工場で一度と本社で一度会った事がある。彼曰く、私は日本の大学で勉強した経験が無ければ、今の私はないと断言出来ると言っていた。愛着があるのだろう、会社の名前も当時日本に住んでいた地名を使っている。

彼はエンジニアを大事にしていて、そのスタッフは仕事の出来る外国人だ。そして、給料も超破格で日系企業では考えられない額を支払っている。まぁ、これは日本以外では当たり前の事なので驚く事はないが、日本の伝統的な会社では絶対にありえないだろう。東芝など日本の大手がが行き詰まっているのは、優秀な人に対しての対価がまともに支払われてないのも理由だろうし、年功序列も大きな問題で、過去に固執し先読みが出来なくなるような社風もあるのかもしれない。

日本の大手の会社が行き詰まって優秀な人材が海外に流出することに懸念、という言葉をよく聞くが、これは当たり前の事で、やりたい事があり優秀な人は勝手にそれが実現出来る国へ行っているのが現状だ。すでに国籍は関係ない。

今は新卒の学生が会社に入社し、慣れない紺色一色のスーツを着て街を歩いている時期だろうが、自分を磨き今の会社に合わなければさっさとやりたい事が出来る会社や国外を目指した方将来の為だよ、と言いたい。ただし、躍進している会社は相当厳しいので、日本の会社ほど甘くないのでご注意を。

 

 

コメント (2)
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