1999年撮影
前世紀の旧城内には路上市場がいたる所にあり活気があった。他人の家の前でも平気市場を開くのだが、ちゃんとその家の住人にショバ代を払っている。このオッチャンの路上市場は、ミシン一つで縫製をやっている家の前が商売の空間。
路上市場とは関係ないが、中国人のすごいところは、どんな小さな事でも良いと思ったら即行動に移す事。最初にミシン一つで始めた商売が、その後に成功して大陸では有名なアパレル企業になった社長を取材した事があるが、薄利でも地道にやっていればチャンスは訪れると私は思っている。問題はその目の前のチャンスを掴むセンスがあるかどうかが一番大事。
今の日本人に多いのが石橋を叩いても渡らず、しかもみんな同じ所ばかり叩くので、石橋が壊れて渡れなくなるというパターン。そして、行動に移さず頭の中だけで考えて、結局時が流れて出遅れるパターン。また、薄利だからやらないと言う奴がいるが、そんなに儲かる商品なんて今の世の中に無いし、それを繰り返すと誰も相手にしなくなる。つまり、こんな人にはチャンスが巡って来なくなるのだ。
☆TX-1 45mm