轟け! 男のボンクラ自炊塾 その4 手軽なおつまみ編 

2017年04月10日 | B級グルメ
 前回(→こちら)の続き。

 後輩の「自炊ってどうやるんスか」との相談に、男のカンタン料理を教えることとなった私。

 「料理ができる男子はモテる」などという妄言を一顧だにしない男の中の男である私は、ボンクラ自炊三原則を元に料理を語っていきたい。

 非核三原則は「持たず」「作らず」「持ちこませず」だったが、ボンクラ自炊は

 「安くて簡単」

 「栄養たっぷり」

 「味はともかく腹はふくれる」

 この三つが原則だ。食材は近所のスーパーで買えるもの。一人暮らしの大敵である野菜不足を安価でおぎない、しかも5分でできる。

 前回はどんぶりものを紹介したが、今回は軽くオツマミ。大味な男の料理のアクセントにどうぞ。

 1.「ねばねば」

 これまた、中島らもさんの本に載っていたもの。今はなくなった近鉄小劇場近くの「川六」という店のメニュー。

 納豆、オクラ、山芋をまぜて梅肉を入れて食べる。サッパリして超ヘルシー。ハシが進む。


 2.レンジでハマグリ。

 東海林さだおさんの本に載っていた、究極に簡単なレシピ。

 ハマグリを皿に並べて、電子レンジでチン。

 口が開いたらハマグリの塩味だけでいただく。それだけ。

 でも、案外ちゃんとした料理みたいに見えるのが不思議。

 
 3.ドイツ風カレーソーセージ。

 カレーソーセージといっても日本ではあまりなじみがないかもしれないが、実はドイツ人のひそかなソウルフード。

 ベルリンなどでは、トレーラースタンドの屋台で売られている。こっちでいえばコンビニの肉まんみたいなものか。

 レシピをネットで検索すると、隠し味にまずスープを作るとかレモンがどうとか書いてあるけど、ボンクラ男子にそのような手間のかかる子とは無縁だ。

 ここは、まさにカレーソーセージのルーツをあつかった、ウーヴェ・テム『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』を参照し、

 「フライパンにカレー粉を少しふりかけ、ケチャップをぶちこみ、かきまぜ、黒コショウを少し加えて」

 それを輪切りにしたソーセージに、豪快にぶっかけて食べる。お好みでパンをそえて。

 ベルリンっ子みたいに、紙皿に乗せ、プラスチックの楊枝で食べると雰囲気が増す。

 ブリュッカー夫人の言うように、冬の寒空にさらされて食べると、なおグッド。

 とまあ、ここまで数回、ボンクラ独身貴族による「サルでもできる男の自炊教室」について語ってきたが、長年の経験からして、コスト的にも栄養的にも最強なのが、

 「納豆卵かけゴハン」+「レバニラ炒め」

 この組み合わせではなかろうか。

 レバニラはフライパン洗うのめんどければ、レンジでチン作戦でもいいし(ただしレバに火が通ってるかはちゃんと確認しよう)。

 朝はヨーグルトとフルーツで、夜は毎日これを食べておけば、栄養的にも財布的にも、相当に間違いがない。

 あと、「一人暮らしは大量にカレーを作って、一週間くらいそれを食べ続ける」という技もあるけど、カレーは洗い物が大変だからなあ。



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