前回(→こちら)の続き。
後輩の「自炊ってどうやるんスか」との相談に、男のカンタン自炊を教えることとなった私。
ボンクラ自炊三原則は
「安くて簡単」
「栄養たっぷり」
「味はともかく腹がふくれる」
この三つが大事。
前回は超簡単スパゲティーを紹介したが、今回はナベ。
お鍋はいい。野菜や肉もたっぷりで栄養も満点。
安いし、雑炊をすれば動けないくらい満腹するし、作り方もカンタン。
「一人ナベは寂しい」という人もいるが、そこは逆に
「一人だから、具材も選び放題の食べ放題だぜ、ひれ伏せ愚民ども!」
といい方に解釈しよう。めんどうな鍋奉行にわずらわされることもないしね。
最近では鍋スープの素がスーパーなどでいろいろ買えるため、それを開けて具材を煮こめばいいだけだが、ちょっと工夫の変わり種も楽しい。
1.タマゴとトウガラシ鍋
中島らもさんの『明るい悩み相談室』にあったレシピ。
土鍋に鶏のスープを張って、モツと鷹の爪を入れる。
煮立ったらニラとキャベツを大量に放りこみ、溶き卵をこれまたたっぷりと流しこむ。
で、汗だくになりながらハフハフ食べる。栄養の面でも辛さでも、元気が出ること間違いなしのメニュー。
2.鶏そばナベ
鍋に市販の鶏ナベスープを張る。
具は白ネギと大根を細く切って(ピーラーを使うと便利)、鴨肉(鶏肉でも可)と一緒に煮こむ。
あとは40円くらいの安いソバを大量に買ってきて、しゃぶしゃぶみたいに入れてすぐ食べる。
鶏の脂がソバに絡んで美味。用意がカンタンなのがいい。彦摩呂さんが紹介していたものとか。
3.民族の祭典ナベ
旅行や京都関係の本で最近売れっ子の、グレゴリ青山さんのレシピ。バックパッカーにおススメ。
スープはダシの出る乾物ならなんでも。
コンブ、干しエビ、干しシイタケ、レモングラス、ショウガは皮つきのままでOK、これらを適当に。
タレはまず白ゴマを大量にすり、そこに酒、砂糖、塩、味噌、ごま油を好みで入れる。
そこでさらに、旅行中に買ったものの、使うアテもなくキッチンに眠るはめになっていたアジアの調味料を、ここぞとばかりにどっさり投入。
オイスターソース、ナンプラー、五香粉、ガラムマサラ、サンバル、コチュジャンなどなど、あとはそれで水炊きをするだけ。
「不思議とまずかったことはない」
「アジアの味がする」
とのことで、冷蔵庫の肥やしになってる調味料を整理するときにいいかもしれない。
あとわが家ではよく「蒸しブタもやし」を食べるのだが、鍋を出すのがめんどくさいときは、豚肉ともやしを皿にのせチンするだけでもOK。
塩コショウかポン酢でいただきます。基本的に、温野菜系はレンジでできるから楽ですね。
(ご飯&パン編に続く→こちら)