復職可否の判断材料としての日常生活記録
● 回復の状況を把握する
メンタルヘルス不調になり休業している従業員の復職を成功させるには、確実に段階を踏んでいくことが大事ですね。その前提となるのは、回復の状況をきちんと把握しておくことです。回復状況といっても、上司や人事担当者は医師ではありませんから、医学的な内容ではなく、日常の生活レベルでの把握となります。
● 日常生活記録の内容と見方
例えば、起床や就寝の時刻や熟睡レベル、食事の時間、外出時間や活動の内容・レベル、気分、疲労度や疲労の回復度などの生活記録を毎日つけてもらうとよいでしょう。生活リズムが整い、外出の頻度とレベルが上がり、気分も良い状態が安定し、疲労が翌日まで残らなくなると復職の準備ができたと考えられます。ただし、最終的には主治医の判断は欠かせません。
参考「メンタルヘルス不調者復職支援マニュアル」難波克行他著