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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

■コラム■不便を楽しむ訓練

2022-02-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
◆普段利用しているものが使えない
昨年末、インターネット環境で不便なことがあった。普段仕事で利用していたインターネット回線が一時的だが使えなくなったのだ。低速度であれば使えるのだが、Zoom などリモートで仕事をするには不安定で心もとない。
別の場所を確保し、高速回線で利用することはできるのだが、そこには机や椅子がないなど別の不便がつきまとった。これをとればあれが足りない。あれをとればこれがない。時間もなく限られた条件の中で何を優先するか。いろいろ検討を繰り返したが、結局、高速ネット回線をとった。机や椅子がないことに対しては、簡易な踏み台を利用し、仮設のデスク周りを整えて、一時を凌いだ。
仕事に問題なかったかとうかは疑問がある。普段と違うため余裕がない状態で仕事を続けたせいであろうか、その日はドッと疲れが出て、後の記憶がないほどだった。仕事の質はレベルダウンしていた可能性は大きいが、大きなトラブルになることなく凌げた。
普段の環境がいつも必ず整っているとは限らない。想定外のことは起きうる。そのときに備えて、不便さをあえて体験しておくのもよい。今回のことがよいケーススタディになった。
 
◆ 不便への耐性が低下している
便利さを享受し、それをフル活用することはよいことだが、便利さが普段通りに得られないときの対応には備えが弱いことがわかった。あなたの周りにもあると思う。
典型的なのは、スマホがない、利用できなくなったとき。現代人にとっては、特に欠かせないアイテムだろう。その他にも、パソコンがない、起動しない。電車が遅延する。新型コロナの関係では、友人と会話すらできない、食事にも行け
ない。
落ち着いて考えてみれば、少し工夫すると何とか耐え凌げるのだが、その想定や準備が出来ているかどうかだ。出来ていなければ、イライラ状態になる。眉間に皺がより不機嫌になっている。場合によっては、周囲へ当たり散らす。周囲にそのような人はいないだろうか。また、あなた自身はどうだろうか。
便利さの裏に、不便なことへの耐性が低くなってきている。対応力をつけておくには、あえて不便さを楽しむ。そんな機会をもってみてはどうだろうか。職場でも不便な状況を仮想して、どんな対応ができるか、朝礼などで話し合ってみるとよい。思いのほか、グッドアイデアが出てきて、楽しめるかもしれない。
 
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