日々史跡めぐり

日本のあちこちの史跡、神社仏閣を巡っています

冠者殿社

2014-09-12 | 史跡
京都の冠者殿社は、四条通の八坂神社御旅所の横に建つ八坂神社の境内摂社で、素戔嗚尊の荒魂が祀られています。
また、誓文払い」の社として有名です。
(誓文払いとは、商売上の駆け引きで一年についた嘘の罪を払ってもらうという商店の安売り、すなわちセールのこと。)





一方、源頼朝の命で源義経を襲撃した土佐坊昌俊の霊を祀ったとも伝わっています。

土佐坊は熊野詣のために上京したと偽り、堀川邸を訪ねましたが、義経と弁慶に上洛の目的を怪しまれたため、義経を暗殺する意思はないという旨を誓紙に書いて神に捧げます。

誓文を書いた土佐坊を義経は宿舎に返しました。
その後、土佐坊は堀川館を急襲したものの襲撃に失敗し、土佐坊は捕らえられ、義経の前に引き出されました。

義経は「わが主人の命を重んじて、誓文をしたためてまでこの義経を狙うとは忠義なもの。命が惜しければ鎌倉に返してやる。」と言いましたが、土佐坊は「この命は鎌倉殿に捧げたもの。即刻、首をはねていただきたい。」と答え、土佐坊、息子、郎党の三人が六条河原で首をはねられました。

土佐坊は死に際に「今後は忠義だてのために偽りの誓いをした者を救ってやる」という誓文返しの願をかけ、神になったといわれています。

また、祇園や先斗町の遊女たちは、日頃お客についている嘘を帳消しにするためにお参りしたといいます。
(「義経と平家の京都」参照)

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コメント (4)
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