泉涌寺の塔頭・来迎院へ。
荒神堂
来迎院は、寺伝によれば、大同元年(806年)に空海(弘法大師)が唐(中国)で感得した三宝荒神像を安置して来迎院を開創したとされています。
三宝大荒神
日本最初の荒神。 荒神さんを拝むと、幸を招き、悪事災難を逃れるなど様々な御利益があるとされていますが、特にゆな荒神という別名のあるとおり、昔から皇室の方々が安産を祈願されてきました。
建保6年(1218年)、泉涌寺の長老であった月翁智鏡律師が、藤原信房の帰依を受けて諸堂を整備し、泉涌寺の子院に。
1418年の応仁の乱で伽藍が焼失し、荒廃。
天正2年(1574年)舜甫明韶が織田信長の援助により再興。
慶長2年(1597年)前田利家らの尽力により再興、徳川家からも援助を得て復興されました。
こちらで拝観の受付を済ませます。
客殿
こちらでお抹茶をいただくことができます。
本堂
本堂には、非公開の本尊阿弥陀如来、勝軍地蔵、幻夢観音像が安置されています。
本尊阿弥陀如来
寺伝によると、運慶の作。脇侍仏として観音菩薩・勢至菩薩。
勝軍地蔵
大石内蔵助が、吉良邸の討ち入り成就を祈願した念持仏。鎧兜を着けた大変珍しい地蔵様です。
幻夢観音菩薩
霊元天皇の念持仏。
(仏像の画像:来迎院HPより