みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

機械化完了

2010年03月17日 18時16分06秒 | みう・怪我と病気と入院生活
こんばんにゃ。

火曜日無事手術完了と相成りましたので、今回はその全貌を一部紹介致します。

朝一で病院に行き、ベッドに案内され、ひとしきり説明担当のナースにムカついた後(本当にムカついた)、とりあえず術衣に着替える事に。

入れ代わり立ち代わり現れるナースさんや療法士さんが、ことごとく母に挨拶します。

『あら、みうママさん、どうしたの~?』

実は半年前に母は同じ病院の同じ整形外科病棟に1ヶ月も入院していたので、とっても有名人なのです。
『あら、みうママ~』
『ぃょぅ、みうママ~』
って、今回の主役はアタシだよ!
明かりを消されたミル姉さんのような淋しさを味わっていると、現れたみうママ友達のナースに、
『あら、娘さん?キレイね~』と言われてしまった。

あら?分かります?分かっちゃいます?眼鏡にマスクで顔は全然見えてないと思うんですけど、
やっぱり本当の美人オーラって滲み出ちゃうものなのね~。
でも、そんなに大きな声で言われちゃうと、奥ゆかしい自分はちょっと照れちゃうわ。ムフフ。

昼はカレーでした。
片手不使用で、術衣を汚さず、美人らしさを損なわないようにカレーを食べるのも真の美人にはたやすいこってす。

16時15分、例のムカつくナースが
『はい、手術よ、手術!』と現れた。

痛いんで、そこ掴まないで下さい(T-T)
そして引っ張らないで下さい(T-T)
『急がなくていいですからね』
と言いながら急かすのはやめてください。急かすなら急かしてくれ(T-T)

てか、何のために10時から術衣を着せられていたんだろう。
あれって合わせが浅いから、すぐセクシーになっちゃうのよね。セクシー部長が着たらきっと病院中クラックラになってたと思う。


16時20分、手術室へ。(ちゃんと急いだ)

手術プランは以下の通りです。

首の根本に麻酔(左手のみの局所麻酔)→手首をちょこっと切開
          →ガイドチューブを入れて、ボルトを入れて、チューブを抜く→縫合

ということで、まず麻酔。

『電気の走るような感覚が来たら教えてください』 ブスッ!(お注射)

『………来ません』

『(薬追加) どうですか?』

!?右手に来た!?


と思ったら、心電図のクリップに挟まれた指が、ちょっとピリピリしてるだけでしたorz

結局、左手にビリビリは来たものの、麻酔は一向に効かず、むしろあるはずの無い喉の圧迫感や胸やけ感が発生し不安になりつつ、今度は腋の下から麻酔注入。

ブシュッ!と、はみ出した麻酔液を顔に浴びたりしつつ、ビリビリは来たので手術開始。

『先生、左手がチクチクするのですが…』

『ボールペンで切るラインを書いてるからね』

ダメじゃん(T-T)
ボールペンでチクチクするなら、メスで刺したらズキズキするんじゃないかな?
てか、ぶっちゃけ『ボールペンっぽい感触だな~』ってハッキリ感じたよ?
『メスっぽい切れ味だな~』で済むほど我慢強くないです(涙)

結局、更に麻酔を2本追加したがなかなか効かず

『効きが遅いね~。ちょっと待ってみようか』

と言って寛ぎモードの主治医さま。
しばらくのち、手術開始。

『どうです?何か感じます?』

『いえ、特に』

『もう切ってますよ~』

早っ!

ここからはレントゲン中継を見ながらの作業になります。
本当は生で術式を見たかったのですが、薬品が目に入ったりするといけないので…と言うことで、腕と顔の間に幕が(T-T)

しかし、見るなと言われると見たくなる!
しかししかし、さすがに自分の手術中に悪戯をする勇気はないので、レントゲン中継で我慢。
でも先生の手も骨が透けちゃって、なんかゴチャゴチャしてる(^o^;


予定時刻を30分オーバーして(ほぼ麻酔のせい)、手術は完了。
最後に先生からレントゲン写真を見せながらの説明がありました。

『ボルトは確実に骨の真ん中に入りました。ここにイモムシみたいなネジが入ってますから』

その例えはやめてください(T-T)
今すぐほじくり出したくなります。左腕叩き斬りたくなります。そんなモノを手首に飼ってる自分自身を嫌いになります(泣)


痛む肋に耐えつつストレッチャーにスリスリ移動。
体の上に乗せられた自分の腕は完全に他人のものでした。

(以下R指定?自粛として、あえて読みにくくしています)


てか、死体みたいだった。

これは凄い衝撃でした。

脱力した自分の腕をお腹に乗せるのと物理的には同じ事なのですが、重さが全然違う。

立って歩くときも右手で持ち歩かないといけないのですが、本当に『死体』としか表現できない。
自分の生身の体が途中から死んでる。
死体が継ぎ足してある。
そんな感じです。

術後のせいか色も青黒くくすんでいて、意識が届いていないから形もどこか不自然だった。

今までに見てきた数少ない遺体・死体のどれよりも、強く死体らしさと死の匂いを感じた。

いつか腕だけでなく、全身一斉にこうなるわけで、腕だけでこの重みだから、そうなったらきっと大変な重さだろうなと、そうなった自分を想像したりした。

今までのリアルとは違う角度でのリアルな未来予定図だ。



術後の手は熱を持っていてカサカサしてました。
力も入らなくて指先を弾くとプリンプリンします。
そして爪表面に凸凹があって(これはもともと)おばあちゃんの手にそっくりでした。
(ばあさんの手もカサついて、リュウマチで指に力が入ってなくて、爪に凸凹があった)

なので、麻酔の効いた自分の手を触っていると、おばあちゃんと手をつないでいるみたいでした。


術後も入れ代わり立ち代わり色々な人がやってきますが、疲れていたので髪もボサボサのままボーッとしていると、レントゲンを撮りに技師さん(若い男性)が現れ、考えるより先に髪を整える自分の中の乙女な部分に、技師さんより先に自分自身が気づいて『カワイイ奴め』と、ときめいたりしました。


退院翌日、早速通院&リハビリよーん。
来年のスノボに向けて頑張るにゃあ