みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

六日目 ティラナ観光→ベラト観光→ベラト泊

2017年05月02日 23時55分52秒 | コソボ・アルバニア・マケドニア 2017年GW
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アルバニアのティラナ2日目。
昨日の足の指損傷と、同室ブッチャーさんの鼾攻撃による寝不足のため、微妙なテンションで目覚める。

この日は、本当はクルヤという城塞都市にプチ観光するつもりだったけど、さすがに厳しい。
午後にはベラト(ベラティ)に移動予定だけど、このまま都市を離れてしまっていいのか?
病院にいくなら早いほうがいいだろうし、そもそもティラナ(首都)を離れたら、もう病院に行くチャンスもないのでは?
と昨夜からブッチャーの鼾とともに悶々としてたら、なんとシュコドラのしょうきさんが「助けに行ったる」ということで、ティラナまで来てくれた!まさに翔んで来る翔来さん、正気か?

しょうきさんが来てくれるまでの間に、すこしだけティラナ散策も。

有名な広場は工事中。でも、もう工事は終了しているそう。


鎖国時代に数多く作られたらしいトーチカ。
ティラナの街中にあるものは、当時のものではなく、地下に作られてる博物館の入り口。


内側から見るとこんな感じ。

天井が壊れているのはデザインではなく
「つらい時代を思い出させるものを、こんな街中につくるなんて絶対反対!」
という人々による破壊行動の結果だそう。
逆に雰囲気出てる気が・・・

街中にあったモニュメント。
作者は日本人の名前だった。




社会主義らしいデザインの建物。
中には入れず。












しょうきさんが来てくれて病院に行こうにも、なかなか病院が見つからない。
けっきょく病院の場所は宿のオーナーが地図に書き込んでくれた場所が2ブロックくらいずれてて、前日見かけたマリア像があるところだった。

病院ではすべてのやりとりをしょうきさんにおまかせ。
レントゲンを撮ってもらい「折れてない」とのお墨付きをいただきました。



ちなみに、帰国後にやっぱり折れてることが判明します。粉砕骨折とか剥離骨折とか、そんな感じ。

夕方に専門の先生が来るとかで、17時にまた来てと言われたが「折れてないなら」ということでスルー。
しかし、アルバニアの薬局にはテーピングらしきものが無い。
シップ的なものも見つけられなかった。
仕方が無いので、再びバンドエイドで固定。
「余計痛い気がする」「でも、固定しといたほうが良くない?」
おとなしく従うことにする。
(これは帰国後に病院で褒められた。ありがとうしょうきさん)

で、気になる病院のお値段ですが、1200レクぐらいでした。
日本円にすると1200円くらい。レントゲン撮ってこれは安い!
なので、海外旅行保険とか申請してません。


観光とかはあんまりできなかったけど、滅多にできない貴重な体験ができたので、まぁ、よしとする。
ティラナのへんてこな思い出を携えて、いざ、ベラトへ!


ティラナ→ベラトのバスは街の中心街から少し離れたところから出てます。
シュコドラのときもそうでしたが、バスターミナルというキチンとした施設はないので、いつ動いてもおかしくない気がしてます。
現地のそのときに確認するのが吉な予感。




自分は宿のオーナーさんからもらった地図を頼りに、とりあえず市バスに乗る。
大き目の通りをなんとなくターミナルに向かって歩いていくと、予想通り市バスのバス停らしきものを発見。
貯まってる人たちに地図を見せつつ「ベラト、アウトブシ」とか言うと、「ここのバス停であってるよ」っぽいリアクション。
バスが来たら「ほら乗って」、目的地付近で「はい、降りて」と。
ホント、なんとかなるもんだ。



でっかいサークルの向こうに大型バスが並んでいるので、ローカルを盾にして道路横断。
そろそろ出るよ~というちょうど良いバスに乗れた。座れた。
しかし出発は結局20分後。ここでも、満席になるまで待つシステムは健在らしい。


ベラトについたらしい。「降りなはれ」と教えてくれる。素直に降りる。
よくブログとかで見かけるちゃんとしたターミナルじゃなくてボロッちいバス停。



写真には撮りきれてないけど、自分好みのボロさ。廃墟感が良い。
ここから市バスに乗るらしい。ターミナルまで行っても戻ってくるだけなので、ここで降りることを勧められたっぽいけど、ターミナルまで行ってたら市バスで座れたんじゃなかろうか?



ついたよ。千の窓の街。世界遺産の街。ベラト(またはベラティ)。
思ったより普通かも。でも、田舎ぽい雰囲気が良い。

予約しておいたのは「Hostel Mangalem」なる宿。
地図を頼りに歩きだすと、すぐ目の間に「ホテル・マンガレム」を発見!
受付に行くと「あんたなんか知らんよ」と優しいご指摘。え~~~?
結局そのホテルのWifiを借りたり、バウチャーを見せたりして、正しいほうの宿を理解したものの、結局電話もかけてもらって、迎えに来てもらうように話を通してもらったり。
本当にありがとうございました。

ベラトは川を挟んでマンガレム地区とゴリツァ地区に分かれており、自分はマンガレム地区にいるので、ホテルマンガレムとかホステルマンガレムとかマンガレムホテルだらけ。
「マンガレム」という名称はなんの目印にもならなかったのです。
それなのに、一番最初に目についたマンガレムに飛び込んでしまい、本当に申し訳ないorz

てか、こんなに油断していたのには訳がありまして、Hostel Mangalemの口コミでは「ベラトでバスを降りたらバス停でオーナーが待っててくれた」という意見が散見。ゆえに、あんまりじっくり調べないで来ちゃったのよね。
でも、毎回のオプションってわけではないみたい。
やっぱり、自力で辿り着く覚悟で準備することは大切だ。

なにわともあれ「Hostel Mangalem」に辿り着けてよかった。
1泊10ユーロ。この旅最初で最後の連泊をします。
ここぞとばかりにお洗濯を頼んだけど、別料金を払った記憶がない・・・
いくらだったんだろう。

部屋からはゴリツァ地区が見えて、「ああ、ベラトにいるんだな」としみじみ。
鍵つきロッカーもあったし、タオルも貸してくれました。
オーナーは英語話しますが、オーナーのお父さんは英語不可。
でも、すごく歓迎してくれて、いっぱい話しかけてくれて、ものすごく人懐こくてカワイイおじいちゃまでした。
夜遅く(22時頃)に帰ったら、宿の前の道まで自分を探しに来てくれてて「心配したよ~」的なことを(多分)言いつつ、ハグハグしてくれたり、おやすみなさいの挨拶の時にはイイコイイコしてくれたり、とにかくカワイイおじいちゃま。
これ、自分が童顔女性とか関係なくて、相部屋の日本人男性も「おじいちゃんがカワイイ」って言ってました。

まぁ、私がタイ人とかだったら「頭触るな!ゴルァ!」とかなってたかもだし、宿は寝るだけでいいんだけど・・・って人的には微妙かも知れないけど、自分的には本当に楽しかったし、もしもう少し余裕があったら、共有スペースとかでもっと一緒に過ごしたかったなぁ。


ベラト初日は、さっくりと軽めに観光。

まずゴリツァ地区を散策。
こちらは栄えてるマンガレム地区と違って、こじんまりとした印象。
宿やレストランはほとんど無く、ほぼほぼ生活エリアって感じ。
雰囲気のある路地と、本気の廃墟と、猫が多い。
出会う人は物腰柔らかな人ばかり。日本人だというとフレンドリー倍増する方たちも多数。
マナーを守って旅を続け、政治的にもがんばっていただき、このポジションを死守していきたい。










マンガレム地区は宿、レストラン、商店、ゲームセンター、目抜き通り、教会、モスクなどなど、人の集まる施設が沢山。
アルバニア人にとっても観光地らしく、ご機嫌な感じの人が多い。









吊橋から見て左斜め前辺りにあるアイスクリーム屋さんは「ティラナから食べに来る人もいるんだよ」とオススメされて行ってみた。
フツーに美味しいです。フツーにw
双子の兄ちゃんがやってるお店で、彼らは写真NGなのが残念。


ちなみベラトではなんと日本人に4人も遭遇。
日本人の生涯渡航率が1%を切るというアルバニアですが、黄金週間パワー炸裂&さすが世界遺産。

おかげで夕食は偶然出会った日本人とシェアできることに。







こちらはゴリツァ地区に向かう吊り橋を渡って左側にある坂道を少し登ったところにあるレストラン。
とっても眺めが良かったので、教えてもらえてよかった!

食事を終えて、情報交換などして、22時頃に宿に戻ると、宿前の通りにおじいちゃんが!
「遅いから心配したよ~」と、めっちゃ心配してくれて、撫でこ撫でこされつつ帰宿。
おじいちゃんゴメンネ。ありがとう。おやすみなさい。


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