みう と 青

みうと青の共同ブログ。
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パプア・ニューギニア(ココポ)の宿について

2018年07月08日 21時47分53秒 | パプアニューギニア 2018年7月

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◆◆宿について◆◆
2018年7月のパプア・ニューギニア旅行は、ラバウルの近くのココポという街に6泊しました。


パプア・ニューギニアの宿は高い!
「暑い国=物価が安い」というイメージを覆す宿泊施設の高値には驚きました。

そもそも安宿やドミという発想がないのか、競争がないのか、ネットで事前予約できるようなホテルは、どこも1泊○万円という世界。
ただし、それらの宿の口コミはすばらしいので、お値段どおりの高級リゾート体験が待っているらしい。つまり、ボッタクリではない。
でも、自分はそういうのは求めてない。かといってドミもない。
最近の旅は1泊1000円を目安にしてたのでかなり戸惑う。
旅人ブログ等で見かけた宿もメルアドが無かったりで、事前予約が出来ず。
でも、現地で突撃とか不安だよ~。

結局、予約していたダイビングショップに「安くて、安全で、Free Wi-fiの宿、知らない?」と相談し、紹介してもらったところを予約。
その名もQueen Emma Lodge

自分は最安値の「バックパッカー」という2泊3日の朝夕食付きプランに、素泊まり4泊を追加して、合計1100キナとのこと。
そこから宿で提供されている食事の金額を差し引き、6で割ると、1泊およそ6000円(150キナ)であることが判明。

3畳一間にドーンとセミダブルくらいのベッドが置かれた部屋を割り当てられる。


なぜか壁は黄緑色。


湯沸しポットに蟻が湧き、そのポットの上にテレビのチューナーらしきものが載せられていて、ポットは使えない。それなのにテレビは映らない。

シャワーブースのスライドドアは壊れたまま放置され、蛇口はHとCがあるけど当然水しか出てこない。

むしろエアコンが普通に稼動している事に驚く。

設備のイマイチさは気にならないというか想定の範囲内。
でも、6000円でコレかと思うと切なさがこみ上げるorz

宿の人は親切でフレンドリーでいい加減w
向こうから「食事は何時に何を食べたい?」と聞いてきたので「○時に××を」と頼んでも、その通りの時間に出てきたことはない。
それどころか
「今朝はパンがなくなった」(パン泥棒?)
「ホントに夕食、頼んでた?」(肉の焼き加減まで聞いてきたくせに)
などなどのハプニング(?)テンコ盛り。

基本的にお願いした時間から20~30分遅れで出てくる。
(最長で予約時間から45分遅れ)
ダイビングショップのお迎えはキチンと時間通りだから、朝食は特にあせる。
宿の人にその旨文句を言うと「でもPNGだからさ」とのこと。
自分たちで言っちゃったらおしまいだよ・・・。


朝のコーヒー。めっちゃ薄い。
パプアのコーヒーって楽しみにしてたけど、後日ネスカフェであることが判明。
そして、それなのに薄い・・・。


肉。味は普通。芋はうまい。


最高傑作的目玉焼き。
フライドエッグは黄身潰れは珍しくないけど、なかなかの迫力。
そしてパンが行方不明orz


この日の朝食はきれい(笑)


ちなみに食事エリアは中庭なのだけど、ちゃんと明かりの点く席が人数分ないので、一人ぼっちので庭の隅っこの暗闇に案内されたりも。

団体さんはいつも明るい席だし、料理も時間通りに出てきてるみたいなので、利用するならグループ利用がオススメかも。


ランドリーサービスがあるとのことで、
「シャツは○キナ、靴下は○キナ、タオルは…宿で毎日新しいのを出すから関係ないわね」と説明されたけど、2日も部屋のタオル交換されずに放置。
1日交換がないときは「タオルかけにかけといたのが悪かったか?」と思い、丸めて床置きしといたけど、それもそのまま。
それどころか部屋の掃除もされてない。ようするに放置されてたわけで、その旨報告すると「スタッフも毎日変わるから」とのこと。それは理由になっているのか?

そしてFree Wi-fi込みで支払を終えているのだけど、Wi-fiはどこへやら。
こんなものかと諦めていたけど、宿を紹介してくれた現地人がめっちゃ怒っていたので、それではじめて「怒っていいんだ・・・」と気づく。
しかし、受付では埒があかず、ボスと話したいといっても現れず、キャッシュバックの要求をしてみるも「OK」といった翌日に「やっぱダメみたい」と手のひら返し。まともな謝罪もなく、ひたすらモヤモヤしつつ3日間戦い続けたが得たものは何もない。

そして思う。別にWi-fiはどうでもよかったのだ。ぶっちゃけ「使えたらラッキー」くらいに思ってたのだ。現地の人が怒ったりしなければ「こんなもんか」と納得してたのだ。
怒ってくれたときは「ありがとう」って思ったけど、それがない方が気持ちは楽だったかも・・・。

さまざまな雑対応とバイオリズムのゆらぎにより、宿から空港までの送迎バスの中で涙がポロポロこぼれてきた。情けないし、悔しい。こんな旅の終わりは嫌だ。そしてドライバーに「なんか歌って」と無茶振り。
「英語の歌?パプアの歌?」「もちろんパプアの歌」
歌ってもらって元気が出てきた。笑顔も出てきた。慰めてくれてありがとう。

空港に着いた。ドライバーが言った。
「財布忘れてきた。タバコ買いたいから2キナくれよ」
この野郎・・・。
いや、これがパプアなのか?
あんたの勤めてる宿で、散々嫌な思いをして、泣きながら空港に向かう客にたかるのがパプアなのか?大した額じゃないけれど、なんかヤダ。
「ないよ」「細かいの持ってない」って言ってみたけど食い下がってくる。しつこい。もしかして、もう我々はワントゥクってことなのか?
いや違う。きっと違う。絶対に違う。
馬鹿なフリして、空港職員に「ねえ2キナある?この人がタバコ欲しいらしいんだけど・・・」と言いかけたら慌てて止められた。

しかし、この宿にもよい所は沢山ある。
マスクフェスの送迎は定時便があるけど、ドライバーが暇なら何時でも車だしてくれるし、カップラーメンで一人ごはんするべくお湯をもらいに行く途中「一人で夕食なんて寂しいじゃん。一緒に食べようよ」と、ヒマそうな子が自宅に招いてくれたり、「明日の午後なら車出して観光に連れてってあげるよ」とか、本当にヒマさえあればとても親切。




宿のスタッフの子供と、今日お休みのスタッフさん。
カップ麺だけの自分に、おかず分けてくれた。
翌日はがっつりお呼ばれして、ご自宅で夕食をいただきました(^o^)


あと、クレジットカードがちゃんと使えた!コレ大事!
(使えるって言ってたのに使えないってとこ、結構あります)

門は昼間でも開けっ放しということはなく、常に門番さんがいます。深夜早朝もちゃんと待機してました。

マーケット、マスクフェスティバル、ミュージアム等へは徒歩圏内って言える人と言えない人が分かれそうですが、目の前が大通りで、バス(ワゴン車)にも乗りやすいです。

宿の裏手は海に直結で、タブルブル火山が見えます。


これはホテル裏から少し歩いたあたり。

海側にもキチンとフェンスがあり、門にも鍵がかかってます。(日中は開いてたり、声をかけて開けてもらったり)


要するに、費用対効果を求めず、心と時間に余裕を持って泊まる分には、安全でフレンドリーでそこそこ便利な宿だと思います。

諸々参考になれば幸いです。

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