みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

杉田水脈議員の寄稿文を読んでみた。

2018年07月27日 00時08分42秒 | みう・つれづれ

こんばんにゃ。
杉田水脈議員の寄稿文を読んでみました。
「LGBTは子供を生まないので生産性がなく、
そんな彼らに税金を投入するのはいかがなものか?」
的なやつです。

ネットニュース等の記事のタイトルや、ものすごく要約されてるであろう概要を読んで、目の前が真っ暗になっていましたが、どんな編集やバイアスがかかっているかも分からないので、全文に目を通してみました。


全文を読む前に、一番最初に思い出したのは「相模原障害者施設殺傷事件」です。
そして一番最初に感じたのは、その事件を知ったときと同じことでした。

人間の価値を勝手に測るな。
人間の価値を勝手に決めるな。

杉田議員も植松も、自分の物差しだけで人間の価値を決めつけているところが、
とても良く似ていると思いました。

そしてすぐに念じました。
どうか誰も「LGBTの人にも生産性はあります」的な反論だけはしてくれるな、と。

彼らの生産性を証明しようとすることは、
根本的には杉田議員と同じ思想の持ち主であると言えるからです。
即ち「人間の価値は、その生産性によって計れる」
という考え方です。

これは企業やチームなど、特定の目的のために集まった人たちの中では、
当てはまることかもしれません。
しかしそれは「社員として」「選手として」などの価値であり、
間違っても「人間として」の価値などではないはずです。

国民を「生産者として」しか見られないとか、
国家への(おそらくは金銭的)貢献度により国民の価値を測るとか、
国会議員として最悪だと思います。

また、全文を読んで感じたのは、
ものすごく全体主義的な考えの持ち主であるということです。

「普通」「みんな」「世の中」を乱してはならない。
それを乱すのは、ワガママであり罪悪である。
そんな風に考えているように読めました。
(なお、この「みんな」というのは、かなり限定的な人々のようです)

「みんなはひとりのために」が無いままに、
「ひとりはみんなのために」だけを求めてくる社会は、
自分が「みんな」から弾き出された瞬間の生き難さを想像すると、怖すぎて震える、