読書日和

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第68回オークス 爽やかな笑顔

2007-05-20 17:19:33 | スポーツ
さきほど終わった第68回オークス。
ゴール前の追い込み劇に手に汗握りました。
結果は以下のとおりです。

1着 ローブデコルテ
2着 ベッラレイア
3着 ラブカーナ
4着 ミンティエアー
5着 ピンクカメオ

残り200mくらいでベッラレイアが完全に抜け出し、勝負あったと思いました。
しかし、ここからローブデコルテの大外一気追い込み劇が始まる
最後はほとんど並んでゴールイン。
写真判定となり、スロー再生を見るとわずかにローブデコルテが勝っていた
ローブデコルテの鞍上・福永祐一騎手はさわやかな笑顔を見せていた。
検量室にもどり関係者が次々と握手を求め、それに一人一人応じる福永騎手。
ベッラレイアが負けたことはショックだったのですが、福永騎手のさわやかな姿を見ていたら気分が晴れました
そして何より、すごいのは優勝タイム
2分25秒3というのはかなり優秀なタイムです。
ひょっとしたら来週の日本ダービーより速いのでは?
今年の牝馬はレベルが高いと評判ですが、まさかこれほどとは…。
ウォッカ、ダイワスカーレットがいないのにこのハイレベルなレースぶり。
日本ダービーに出るウォッカも、優勝するチャンスがあるのではと思いました。

ベッラレイアは位置取りが前めでしたね。
その分、最後の末脚が鈍ったように見えました。
1番人気の重圧を考えると、位置取りを前にせざるを得なかったのだと思います。
でも、立派な2着だと思います

そして私の本命・カタマチボタンはというと…。
直線で失速して馬群に沈んだのはわかったのですが、何着かはわかりませんでした。
惨敗にショックを受けています
距離が長かったのでしょうか…。

あと、NHKマイルカップ波乱の立役者・ピンクカメオが5着に入ったのは驚きました。
やっぱりこの馬、あなどれないかも…。

来週はいよいよ日本ダービーです。
競馬の祭典と呼ばれるとおり、日本最大の競馬イベントですね
私はフサイチホウオウに夢を託すつもりです。
そして、東京競馬場に行こうかと思っています。
デジカメも購入したし、競馬の祭典をカメラに収め「日本ダービー観戦記」みたいなものを書きたいですね。
まあ、実現すればですが(笑)
それではまた。

「生まれる森」島本理生

2007-05-20 15:08:13 | 小説
こんにちは。
さっき読み終わった小説のご紹介をしようと思います。
今回は「生まれる森」(著:島本理生)です。

-----内容-----
失恋で心に深い傷を負った「わたし」。
夏休みの間だけ大学の友人から部屋を借りて一人暮らしをはじめるが、心の穴は埋められない。
そんなときに再会した高校時代の友達キクちゃんと、彼女の父、兄弟と触れ合いながら、私の心は次第に癒されていく。
恋に悩み迷う少女時代の終わりを瑞々しい感性で描く。

-----感想-----
主人公は「野田さん」というのですが、下の名前は最後までわかりませんでした。
彼女の友人「キクちゃん」も、主人公のことを「野田ちゃん」と呼んでいました。
意図的に伏せているのでしょうが、なぜ伏せているのかは読み取れませんでした…。
あるいは、たいした意味はないのかも知れませんが。
生まれる森には過去進行形が使われていて、「ナラタージュ」の片鱗を見た気がします。
「サイトウさん」との恋とも言えない微妙な関係が終わり傷心した主人公が、少しずつ立ち直っていくまでが描かれています。
物語全体を通して、ゆるやかな雰囲気でしたね。
ナラタージュは過去進行形で恋が進んでいく感じでしたが、生まれる森は過去完了形です。
すでに終わってしまったものを苦しく思いながらはい上がっていく、そんな感じです。
この「生まれる森」は2004年に第130回芥川賞候補になっています。
このとき芥川賞を受賞したのは綿矢りささんと金原ひとみさんです。
当時私は綿矢さんの芥川賞受賞作「蹴りたい背中」を読みました。
島本さんの生まれる森は読みませんでした…。
あれから3年半経って、生まれる森を読んでみたわけですが、「蹴りたい背中のほうが面白い!」と思いました(笑)
島本理生さんのファンの方々、すみません…
でも、あのときの芥川賞は蹴りたい背中がふさわしい、というのを感じました。
生まれる森は失恋からの立ち直りを描いたものなので、雰囲気に悲しさがあってその点が万人受けはしないかなと思います。
勝手に生まれる森VS蹴りたい背中を繰り広げてしまいましたが(笑)、そろそろご紹介を終わります。
それではまた。


※「島本理生さんと芥川賞と直木賞 激闘六番勝負」の記事をご覧になる方はこちらをどうぞ。

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