読書日和

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小沢幹事長

2010-01-17 23:54:21 | ウェブ日記
小沢幹事長といえば、民主党を先の衆議院選挙で勝利に導いた立役者として、そして党内でも屈指の実力者として知られています。
ここ数日その小沢幹事長の回りで世間を揺るがす大事件が起きています。
読者日和では他に書きたい記事があったためスルーしていましたが、ここまでの大事件になると興味のボルテージも上がってきます
というわけで、私もそろそろこの件についてどう思ったか、記事を書いてみようかなと思います。

小沢幹事長の政治資金管理団体「陸山会」の土地購入資金をめぐる問題で、週末にものすごい動きがありました。
金曜から土曜にかけて、一気に3人の人間が逮捕される事態となりました。
東京地検特捜部は勝負に出たということになります。
一方、小沢幹事長は昨日、地検との全面対決を宣言。
幹事長職も辞める必要はないとの考えを示しました。
鳩山総理も「小沢幹事長を信じています。戦ってください」と述べ、地検との対決を認める発言をしました。
マスコミはマスコミで「小沢氏と地検の最終戦争」と煽り、この数日で連日トップニュースになるような、一種の盛り上がりを見せています。

私としては、金額の「4億円」にまず驚きました。
そして石川議員が当初説明した「このお金は小沢氏のタンス預金」という言葉にも驚きました。
タンスの中に4億円って、どんなタンスだよ…とさすがに突っ込みたくなりました
焦点となっているこの4億円がどこから来たかについてですが、

地検側→ゼネコンからのやましいお金
小沢氏側→自分の個人資産

というように主張が食い違っています。
ゆえに全面対決となるわけですが、今のところ東京地検特捜部は見切り発車の感もあるので、今後有力な証拠が出てくるのかどうかが鍵を握ります。
おそらく二段構えで、

一段目→逮捕した3人にはひとまず虚偽記載で罪を問える
二段目→あわよくば小沢幹事長自身の関与の証拠を掴めないか

こんな感じだと思います。
今頃家宅捜索で押収した資料を調べているところでしょうし。
二段目についてはマスコミが「本丸」として煽っていますが、今のところ有力な証拠があるわけではないのを忘れないほうが良いと思います。
全面対決を宣言している以上、もし有力な証拠が出てこなかったりしたら、烈火のような検察批判が繰り広げられることが十分考えられるので。

注目は今回の事件でも見え隠れするゼネコンの影。
政治家への違法献金疑惑では度々登場するゼネコン。
公共事業などを請け負いたいゼネコンと、甘い汁を吸いたい政治家の利害が一致するので、この腐敗の構図はなかなかなくなりません。
もはやイメージ的にはゼネコン=悪の枢軸くらいに思っていますが、みんながみんな悪いわけではないのを忘れてはいけませんね。
悪いことをしているのは一部の悪徳ゼネコンだけでしょうし。

こんな感じで、この事件には色々な側面が見えてきて、とても興味を持っています。
マスコミ、検察、小沢幹事長とその秘書、ゼネコンと、何だか壮大なドラマを見ているような気がしてきます。
秘書は虚偽記載は認めているようですが、小沢幹事長の関与についてはコメントしていないようなので、やはり今後の捜査次第です。
事件がどういった展開を見せるのか、よく見ていきたいと思います。