読書日和

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BANDAGE

2010-01-31 11:43:03 | 音楽・映画
先日、映画「BANDAGE(バンデイジ)」を見ました。

-----内容-----
1990年代、日本の音楽業界を空前の「バンドブーム」が吹き荒れていた。
たくさんのバンドがデビューしては、次々に消えて行く。
そんなバンドブームの渦中に、LANDS(ランズ)というバンドを組む若者たちがいた。

普通の女子高生・アサコは、ある日クラスメートのミハルから「LANDS」のカセットテープをもらう。
ミハルと共に初ライブを経験するアサコ。
その夜、ひょんなことからLANDSのボーカル・ナツと知り合う。
アサコを気に入ったナツ。
彼の画策のもと、アサコはLANDSのマネージャーをやらされることになってしまい……。
「LANDS」というバンドを、仲間と共に結成し、メジャーへと昇りつめていく中で巻きおこっていくメンバーの友情・確執・崩壊。
そして、LANDSに夢を託したマネージャーや音楽ディレクターといった大人たちの、葛藤と欲望。
あるきっかけからバンドに関わっていく一人の女子高生とメンバーとの切なくすれ違う恋。
岩井俊二の脚本を大ヒット音楽プロデューサー・小林武史が、その鋭い感性で、オリジナル楽曲と共に、懐かしくも輝かしい青春の光と陰を見事に紡ぎ出す。

-----感想-----
この作品は結構評価が別れるのではと思います。
KAT-TUNの赤西仁演じるLANDSの「ナツ」と、北野きい演じる女子高生「アサコ」を中心とした、音楽にかける若者たちの青春ストーリーです。
序盤は正直あまり馴染めず、どうなることかと思いました。
ひょんなことからアサコがLANDSのマネージャーになるのですが、そこまでの展開がありえない感じで、見ていて突っ込みたくなるほどでした
なぜあんなに簡単にLANDSの打ち上げにアサコが同席できるのでしょうね。。。

アサコがマネージャーになってから、LANDSはヒット曲に恵まれる機会があり、メジャーになります。
しかしそこからはメンバー内の確執が顕著になったり、他からの引き抜きの話があったりと、徐々にLANDSは壊れていきます。
何だかこれが、現実世界で実際にいくつものグループが解散、もしくは分裂していった様を彷彿とさせました。
こんな感じでグループに不協和音ができていくのかなと思います。

物語全体としては、序盤から中盤にかけて青春ドラマ、中盤から後半にかけて人間ドラマという印象を持ちました。
「グループ内の確執」はよくある展開ですし、それをどうマンネリにならないように演出するかは重要だと思いますが、この作品は結構謎な展開になったりもしたので、わりとよくある展開にはならずに済んだと思います。
とはいえこれも評価の分かれるところなのではないかと思います。
青春ストーリーなのだからこれで良いという人もいるでしょうし、この展開は意味不明だという人もいるでしょう。
万人受けはしないような気がしますが、序盤から独特な感じだったので、これで良いのかなとも思います。
もしくはこの若干混乱気味のストーリーが、青春の形そのものなのかも知れません。
青春とは時にほろ苦いものでもありますしね。
興味を持たれた方は観てみてください