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読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
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太平洋戦争①

2011-02-22 19:02:31 | 太平洋戦争
私の祖父は太平洋戦争で戦った人でした。
実家に居た頃、よく祖父が戦争のことを話していたのを聞いています。
祖父が亡くなった今、その話を聞くことはもうありません。
何度も話していたので時には「また話してるよ^^;」と思ったりもしましたが、もう聞けないのだと思うと寂しいものです。
私の家族ではブログをやっているのは私だけなので、聞いていたことを記事にまとめていこうかなと思います。

祖父はあと一歩で神風特攻隊になるところだったらしいです。
ある日、兵隊たちが縦に一列に並んでいました。
そしてその横を歩いていく上官。
上官が祖父の目の前まで来たそのとき、
「よーし、ここまで!」
と言って、手を振り下ろしました。
その手は祖父の目の前を上から下へと通り過ぎていきました。
振り下ろされた手の前にいる人までが、神風特攻隊に選ばれました。
祖父は「俺ァ今でもあの手を覚えてる」と言っていました。
もしその手があと一人分後ろに来ていたら、祖父は特攻隊員として戦死していたでしょうし、母や私が生まれてくることもなかったです。
まさに運命の分かれ道となった「手」だったのだなと思います。