昨日の夜、フランスのパリ、ロンシャン競馬場で第91回凱旋門賞(GⅠ、芝2400m)が行われました。
凱旋門賞は世界最高峰のレースとして知られ、このレースの制覇は日本競馬界にとって長年の悲願でもあります
この凱旋門賞に日本から挑戦したのが、昨年の皐月賞、日本ダービー、菊花賞を勝ちディープインパクト以来史上7頭目の三冠馬となり、その後さらに有馬記念も勝ち、そして今年の宝塚記念も勝ったGⅠ5勝馬・オルフェーヴル。
フランスに遠征してからは先月に凱旋門賞と同距離、同舞台の前哨戦・フォワ賞(GⅡ)を勝ち、勢いに乗って本番を迎えることが出来ました。
レースの模様は昨夜のフジテレビ「Mr.サンデー」にて現地から生中継されました。
タレントの優木まおみさんが現地から中継を行い、色々と状況を伝えてくれていました。
驚いたのが、オルフェーヴルが単勝一番人気に支持されていたこと
海外も認める強さだということです
パドックでも落ち着いていてかなり良い気配で、「これはいけるぞ」と期待も高まりました
そしてレースがスタート。
大外18番枠からスタートしたオルフェーヴルは、後方にポジションを下げてからやや内側に入り込み、上手く前に壁を作る格好に。
かかりやすいオルフェーヴルにとってこれは良い状況でした。
そして後方から2番手の外目の位置で無事に折り合ったオルフェーヴル。
先頭を走る馬とはかなり差が開いていましたが、他馬に周りを取り囲まれることもなく、スパートしようと思えばいつでも動きだせる状況で落ち着いて走っているオルフェーヴルを見て勝機は十分あると思いました。
日本の競馬レースの中継とは違うカメラワークに、一緒にテレビを見ていた父からは「やっぱり日本とはカメラワークが違うね」の声が。
そうこうしているうちに、レーススタートからの時計の秒数が1分40秒を経過。
そろそろ、勝負の時。
ロンシャン競馬場特有の「偽りの直線」と呼ばれる、最後の直線の前にある長い直線でも、オルフェーヴルは落ち着いて後方2番手の外目の位置をキープ。
私は「よしよし、いいぞいいぞ!」と声援を送っていました。
そして迎えた最後の直線。
外目を走っていたオルフェーヴルの前にはスッポリとスペースが開き、いつでも動ける状況に。
ここでついに鞍上のクリストフ・スミヨン騎手とオルフェーヴルが動き出す
グンッと加速し一気にスパート
一番外からオルフェーヴルが一気に上がっていきます
私は「よし、いけいけいけー!!」と大声援。
オルフェーヴルの末脚は本当にものすごい切れ味で、残り300m手前で既にトップギアに入っていて先頭を捕えていました。
残り200mの時点で後方を突き放し、完全に先頭に立ちます。
「これは勝った!勝った!行け行け!!」と一緒に見ていた父、母とともに大絶叫。
しかし―。
残り100m、オルフェーヴルとの差を着実に詰めてくる馬の姿が一頭目に入りました。
でも大丈夫、まだかなりの差がある。
そう思ったのも束の間、残り50mではさらに差を詰められてしまいます。
脚色は完全に外の馬のほうが上、凌げるか。
「頑張れ!頑張れ!」と必死の声援を送りました。
しかしゴール寸前、とうとうオルフェーブルが捕えられ、わずかに外の馬が前に出たところでゴールイン。
「ああーーーっ!!」と声援が悲鳴に変わった瞬間でした。
1着は日本でもお馴染みのオリビエ・ペリエ騎手騎乗の単勝12番人気、超伏兵のソレミア。
首差の2着にオルフェーヴル。
あと一歩で世界の頂点に立てるという、本当に本当に大きな首差でした。
このソレミアという馬は、トップギアに入ったオルフェーヴルが残り300mの辺りで一気に捕え、突き放していた馬。
そこから再びその馬が差し返してきました。
これについて、レース後の井崎脩五郎さんの解説がとても分かりやすかったです。
「一度突き放した馬に差し返されるということは、結果的に早仕掛けだったということ」
そう、レース映像を見返してみると、たしかにちょっと早仕掛けでしたね。
もう少し仕掛けを我慢していれば、完全にオルフェーヴルが勝っていたレースだったと思います。
それだけレース内容は素晴らしいものでした。
レース後のインタビューで池江泰寿調教師は
「日本の皆さん、申し訳ございません。勝つ力は十分にあった。トップレベルの馬だが、任された私の技術が足りなかった。勝たなければいけないレースだった。道中の流れはベストだった。ただ、抜け出す脚が速すぎた。あんなに切れるとは。切れ味があだになった」
と日本のファンに謝っていました。
ただ、謝ることはないと思います。
本当に素晴らしい挑戦だったし、素晴らしいレース内容だったと思います。
最後の直線、一番外から他馬をごぼう抜きにしていく豪脚は鳥肌ものでした。
一瞬の仕掛けの判断の差が勝敗を分けたものの、堂々と胸を張っていい2着だと思います。
良い夢を見させてもらいました
本当にありがとう、オルフェーヴル
凱旋門賞は世界最高峰のレースとして知られ、このレースの制覇は日本競馬界にとって長年の悲願でもあります

この凱旋門賞に日本から挑戦したのが、昨年の皐月賞、日本ダービー、菊花賞を勝ちディープインパクト以来史上7頭目の三冠馬となり、その後さらに有馬記念も勝ち、そして今年の宝塚記念も勝ったGⅠ5勝馬・オルフェーヴル。
フランスに遠征してからは先月に凱旋門賞と同距離、同舞台の前哨戦・フォワ賞(GⅡ)を勝ち、勢いに乗って本番を迎えることが出来ました。
レースの模様は昨夜のフジテレビ「Mr.サンデー」にて現地から生中継されました。
タレントの優木まおみさんが現地から中継を行い、色々と状況を伝えてくれていました。
驚いたのが、オルフェーヴルが単勝一番人気に支持されていたこと

海外も認める強さだということです

パドックでも落ち着いていてかなり良い気配で、「これはいけるぞ」と期待も高まりました

そしてレースがスタート。
大外18番枠からスタートしたオルフェーヴルは、後方にポジションを下げてからやや内側に入り込み、上手く前に壁を作る格好に。
かかりやすいオルフェーヴルにとってこれは良い状況でした。
そして後方から2番手の外目の位置で無事に折り合ったオルフェーヴル。
先頭を走る馬とはかなり差が開いていましたが、他馬に周りを取り囲まれることもなく、スパートしようと思えばいつでも動きだせる状況で落ち着いて走っているオルフェーヴルを見て勝機は十分あると思いました。
日本の競馬レースの中継とは違うカメラワークに、一緒にテレビを見ていた父からは「やっぱり日本とはカメラワークが違うね」の声が。
そうこうしているうちに、レーススタートからの時計の秒数が1分40秒を経過。
そろそろ、勝負の時。
ロンシャン競馬場特有の「偽りの直線」と呼ばれる、最後の直線の前にある長い直線でも、オルフェーヴルは落ち着いて後方2番手の外目の位置をキープ。
私は「よしよし、いいぞいいぞ!」と声援を送っていました。
そして迎えた最後の直線。
外目を走っていたオルフェーヴルの前にはスッポリとスペースが開き、いつでも動ける状況に。
ここでついに鞍上のクリストフ・スミヨン騎手とオルフェーヴルが動き出す

グンッと加速し一気にスパート

一番外からオルフェーヴルが一気に上がっていきます

私は「よし、いけいけいけー!!」と大声援。
オルフェーヴルの末脚は本当にものすごい切れ味で、残り300m手前で既にトップギアに入っていて先頭を捕えていました。
残り200mの時点で後方を突き放し、完全に先頭に立ちます。
「これは勝った!勝った!行け行け!!」と一緒に見ていた父、母とともに大絶叫。
しかし―。
残り100m、オルフェーヴルとの差を着実に詰めてくる馬の姿が一頭目に入りました。
でも大丈夫、まだかなりの差がある。
そう思ったのも束の間、残り50mではさらに差を詰められてしまいます。
脚色は完全に外の馬のほうが上、凌げるか。
「頑張れ!頑張れ!」と必死の声援を送りました。
しかしゴール寸前、とうとうオルフェーブルが捕えられ、わずかに外の馬が前に出たところでゴールイン。
「ああーーーっ!!」と声援が悲鳴に変わった瞬間でした。
1着は日本でもお馴染みのオリビエ・ペリエ騎手騎乗の単勝12番人気、超伏兵のソレミア。
首差の2着にオルフェーヴル。
あと一歩で世界の頂点に立てるという、本当に本当に大きな首差でした。
このソレミアという馬は、トップギアに入ったオルフェーヴルが残り300mの辺りで一気に捕え、突き放していた馬。
そこから再びその馬が差し返してきました。
これについて、レース後の井崎脩五郎さんの解説がとても分かりやすかったです。
「一度突き放した馬に差し返されるということは、結果的に早仕掛けだったということ」
そう、レース映像を見返してみると、たしかにちょっと早仕掛けでしたね。
もう少し仕掛けを我慢していれば、完全にオルフェーヴルが勝っていたレースだったと思います。
それだけレース内容は素晴らしいものでした。
レース後のインタビューで池江泰寿調教師は
「日本の皆さん、申し訳ございません。勝つ力は十分にあった。トップレベルの馬だが、任された私の技術が足りなかった。勝たなければいけないレースだった。道中の流れはベストだった。ただ、抜け出す脚が速すぎた。あんなに切れるとは。切れ味があだになった」
と日本のファンに謝っていました。
ただ、謝ることはないと思います。
本当に素晴らしい挑戦だったし、素晴らしいレース内容だったと思います。
最後の直線、一番外から他馬をごぼう抜きにしていく豪脚は鳥肌ものでした。
一瞬の仕掛けの判断の差が勝敗を分けたものの、堂々と胸を張っていい2着だと思います。
良い夢を見させてもらいました

本当にありがとう、オルフェーヴル
