話題のワンピースの最新映画を観てきました
今回ご紹介するのは「ONE PIECE FILM Z ワンピースフィルム ゼット」です。
-----内容-----
新世界の海を行く麦わらの一味一行は、右腕に巨大な武器を装着したゼットという男を海で拾い、手当を行う。
意識を取り戻したゼットは、ルフィたちが海賊だと知るといきなり攻撃を始めてきた。
彼は海賊に恨みを持ち全ての海賊の一掃を狙っているNEO海軍のリーダーだったのだ。
NEO海軍は古代武器に匹敵する巨大なエネルギーを持つ“ダイナ岩”を盗み出し、海賊を壊滅させるため、3つのエンドポイントを破壊しようとしていた…。
-----感想-----
というわけで、「ONE PIECE FILM STRONG WORLD(ワンピースフィルム ストロングワールド)」以来3年ぶりとなる映画です
この日をとても楽しみにしていました
漫画本編が「新世界編」に入ってから初の映画であり、今作でも原作者の尾田栄一郎さんが総合プロデューサーとして参加しています。
となれば期待十分、かなりワクワクしながら観に行きました
今作での敵は元海軍大将“黒腕(こくわん)のゼット”。
この男がルフィ達の前に立ちはだかります。
かつて全ての海兵達を育て上げた、伝説の海軍大将です。
青キジも、赤犬も、黄猿も、この男に育てられました。
「正義」であるはずの男がなぜ、海賊達を全滅させるためとはいえ、一般人もろとも新世界そのものを壊滅させようとするまでになったのか。
その理由が映画の中で語られていくのですが、ゼットにも同情すべきところはありました。
海軍大将であった「ゼファー」はある海賊を巡る事件が引き金になり「海軍」に決定的に絶望し、組織から出ていきます。
そして「ゼット」と名を改め「NEO海軍」を立ち上げ、憎むべき海賊を壊滅させるために新世界そのものを壊滅させてしまおうという狂気の考えに至ります。
古代武器に匹敵する巨大なエネルギーを持つ“ダイナ岩”を使って新世界にある3つのエンドポイントを破壊し、新世界そのものを消滅させようとするゼット。
ルフィ達とゼットの戦いは、新世界の命運をかけた重大な戦いになることに。。。
今作で驚きだったのが、二年前の「マリンフォード頂上戦争」の後、赤犬との「海軍元帥」の座をかけた戦いに敗れて海軍を去った青キジが登場したこと。
海軍を去ったことから「海軍大将」ではなく「”元”海軍大将」になっています。
この青キジが所々で登場して重要な役割を果たすんですよね。
既に海軍を離脱した身であるため、ルフィ達と戦うつもりはないようでした。
ゼットについても、自身にとっての「育ての親」であるため、色々と情報を知っていました。
そして今作で強烈に感じたのが「世代交代」。
ゼットは70歳代の高齢であり、海賊王ゴールド・ロジャーや二年前の「頂上戦争」で命を落とした大海賊”白ひげ”、「ワンピースフィルム ストロングワールド」で登場した「金獅子のシキ」らと同じ世代の人物です。
そしてやはり二年前の「頂上戦争」の後に海軍の第一線から退いた元海軍元帥のセンゴク、中将ガープらとも同じ世代です。
私はこれは今作でも総合プロデューサーとして参加した尾田栄一郎さんからの、「本格的に新時代が始まる」というメッセージのように感じました。
エンディングに麦わら海賊団のほかにキッド海賊団の船長「ユースタス・キャプテン・キッド」、ホーキンス海賊団船長「バジル・ホーキンス」、オンエア海賊団船長「スクラッチメン・アプー」、ハートの海賊団船長「トラファルガー・ロー」が登場していたのも気になるところでした。
いずれも二年前の「頂上戦争」の後に新世界に入り、名を上げている海賊達です。
そして、それら海賊船長達とともにさりげなく登場していたのが「王下七武海」の「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」。
何となくこの先の漫画本編でこれらの海賊達がド派手に暴れることが予感させられました。
映画の終わり方も、「旧時代に区切りをつける」という感じでしたし。
今作「ワンピースフィルム ゼット」によってまたしても、「新時代の幕開け」が強く意識された気がします。