しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

映画「愛の流刑地」82点。(1/17*水)

2007-01-17 | 映画大好き!
今日は仕事が一つ片付いたので、友人と映画を観にいきました。
あまり期待もせずに観たのですが、これが意外と面白くて良かったです。
寺島しのぶと豊川悦司が主演なので、表面的な濡れ場だけで
終わるのかも・・と思っていたのが、いい意味での期待はずれ。
こんなこと滅多にないので何だか得した気分です。
ただ、長谷川京子演ずる検事役にちょっと嫌悪感を感じました。

ストーリーは、恋人同士の男性の方が女性に殺してほしい!と懇願されて
“愛”故に成り行きで殺してしまい裁判になるというストーリー。
最近、TVや新聞で殺人事件のニュースが多く
殺伐とした気分の人も多いはず。
最近のそんな事件の発端が憎しみや嫉妬がほとんどなのに対して
この映画の殺人は“愛”がテーマ。「幸せすぎて死にたい!」なんて
どこかで聞いたことのあるセリフがストーリーになってしまっています。

「若くてきれいなうちに死にたい!」なんて言うのも
死生観の一つとしてあるのかもしれないけれど
これとどこか共通しています。

私的には、山があれば谷もあるのが人生!なんて
ささやかな自分の人生の中で感じています。
だから、美しいばかりじゃ面白くな~い!
冷めてしまった愛も、しわになった顔もそれなりに美し~い!
なんて思うので、この映画の主人公に同調はできないけれど
何はともあれ、ひとつの人を愛する形を描いた作品としては
なかなか面白かったです。

今この殺伐とした社会の中で、いかに人を愛するか?てことを、
あちこちで私たちはもっと考えたり話し合ったりしてもいいように思う。
愛って、言葉でどこまで表現しきれるのか解らないけれど・・。