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しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

タンポポの宇宙。(11/15*木)

2007-11-15 | 植物大好き!
何気ないものに、ある日
ドキッとすることってありませんか。
このタンポポの綿毛もそう。
なんだか黙って立ち去れなくて、
じっと覗き込んで見てしまいました。
ちょうど綿毛たちが旅立つ前の準備の時でしょうか。
みんなで丸い円を描いて
それぞれが精一杯に手を広げて・・。
きれいだなぁ!と思いました。

「この世界を愛しく思えるかどうかが大切」と
先日出会った演奏家は語ったのですが
この小さなタンポポの綿毛さえ、よくみれば
ほんとに愛しい存在だと思えるし、自然の中には、
そんなものが満ち満ちているんだと思います。

タマアジサイ。(11/14*水)

2007-11-14 | 植物大好き!
今日は秋晴れのいいお天気!いつも歩いている道で
一輪だけ咲いているタマアジサイの花を見つけました。
何だかとても美しくそっと咲いていました。
ちゃんと季節通りに大半の花が咲くのですが
たまに季節外れに咲く花がどんな木にも
少しだけあるのだと気づくようになりました。

今年は暖かい秋の日が多いので紅葉も遅れ気味。
いつも歩く卯辰山ではまだ鮮やかな秋色に染まりきっていません。
道で拾ったスズカケの葉。見事な茶色がきれい!なんて
つぶやいて歩いているうちに
拾いものがどんどん増えてしまうのでした。

舳倉島へ 4(11/13*火)

2007-11-13 | 植物大好き!
(私がこの島で一番好きだったのは、
ツワブキの咲く何気ないこの道の風景でした)


(歩いているとどこもここも絵になる風景でいっぱい!)

舳倉島の紹介、最終回です。
この島は、対馬暖流の影響で年間を通じて
比較的温暖な海洋性気候なので、植生も独特の雰囲気です。
トベラの木、メダケ群落、クロマツ林、ススキの多い海岸沿い。

(トベラの青い実を割ってみると
オレンジ色の実がぎっしり詰まっていました)
また、こんなにたくさんのツワブキが咲く場所にも
今まで来たことがなかったので、ツワブキの花がこんなに香りが
あることも知りませんでした。とてもいい香り。(写真上)


(ピンクのカワラナデシコがきれい!)

(紫色の美しい花はツリガネニンジンの
仲間のフクシマシャジン)


(ガガイモの種を見つけました。中を開くと
まるで鳥の羽毛のように美しい!
この種は綿毛になって風に運ばれて飛んでいきます)

(潮風に浸食された狛犬が、またおいで!
と笑っているようでした)

1泊2日の短い旅。それでも私には充分すぎるほどの
思い出がいっぱい。この素朴な島がいつまでも鳥たちの安心できる
休息地でありますように!と願いつつ島を後にしたのでした。

舳倉島へ 3(11/12*月)

2007-11-12 | 野鳥大好き!
(写真:宿の前の水場に現れたベニヒワ)

今日の金沢は明け方から雷が鳴り響き、すごい荒れ模様。
初めて霰も降って寒い日となりました。冬に近づきつつあります。
今回も、舳倉の報告のつづきをしますね。

石川県輪島の北方約50kmに位置する小さな島・舳倉島。
のんびりゆっくり鳥見を楽しんだのですが
道の途中では、生死の戦いの残骸もいくつか見かけました。

(力つきて落鳥したと思われるミソサザイ)


(頭と胴体、内蔵がバラバラにされたネズミ。
猛禽の仕業なのでしょうか?
あとでもう一度廻った時には頭が消えていて、
その次に廻った時には胴体が消えていました。はて?)
草地でカサカサ音がするので、野鳥だと思って見ていると
このネズミ(全長25~30cmくらい)が花の蕾を
ムシャムシャ食べていました。けっこう沢山いるんだと思います。


(今度は片足と羽毛だけが散らばっていました。足の大きさから、
スズメより大きくハトより小さな鳥のようでした)


(海辺に出てみるといろんな形のクラゲの死体が浮いていました)


(海岸沿いの枯れ枝には、沢山の野鳥がとまっていました。
アトリ、ベニヒワ、マヒワの姿がありました)

何だかこの島で野鳥を見ていると
本当に生きるのに必死な野鳥たちの状況が見えてきます。
そんな世界を垣間見せてくれるこの島は
貴重な私たちの財産なのかもしれません。
野鳥たちの立場に立った視点を忘れたくないな!
と改めて感じたのでした。

舳倉島へ 2(11/11*日)

2007-11-11 | 野鳥大好き!
T先生が「舳倉は神の島、祈りの島である」といわれるように
この周囲約5kmの小さな島には、伊勢神社、恵比須神社、奥津ひめ神社、
金比羅神社、八坂神社、竜神池と観音堂、などがあります。
私がとても惹かれたのは、宿の手前にある伊勢神社。(写真上)
境内に自生するタブの木は、舳倉島で唯一の大木で
神が宿る木として昔から島民の尊崇を受けて来たらしい。
その境内の林の中を、野鳥たちが沢山通り過ぎていきます。

(竜神池にはホオジロガモ♀がいました)

(お地蔵さまもあちこちに!)


(宿の前に干してあった鱈)
この到着した8日の日は、11月とは思えぬくらいあたたかな日となり
ゆっくりと島の風景と鳥見を楽しみました。
水場で鳥を待つT先生の邪魔をしないように
偶然出会った支部の仲間の男性3人と、今回の取材に
同行して下さった先輩女性と合わせて5人で小さな探鳥会。
これもまた、すごく楽しい時間となりました。

あとで記録を書けないくらい、いろんな鳥がでて来るので
その都度、フィールドノートに書き込みました。
この2日間で私が出合えた鳥は、
ヤマガラ、シジュウカラ、キクイタダキ、シメ、ハクセキレイ、
メジロ、キレンジャク、ハシブトアカゲラ、アトリ、ミソサザイ、
ジョウビタキ、ウミウ、ベニヒワ、ツグミ、チュウシャクシギ、
ウズラ、ウグイス、ヒガラ、コガラ、アオサギ、ウミウ、
ミヤマホオジロ、カシラダカ、マヒワ、ムクドリ、ツミ、キジバト、
ハシブトガラス、ハギマシコ、ホオジロガモ♀、ルリビタキ若♂、
ウソ、クロジ、ハイイロチュウヒ♂ などでした。


(水場にやって来たマヒワの群れ)
のんびり双眼鏡で野鳥たちを眺めて
至福の時間を過ごしたのはいうまでもありません。

この島に何十年も通い続けたT先生が、
どんなに島の人たちから愛されているのか、
ここに来てよく解りました。そして、夜になって先生に取材。
熱く語って下さる先生にやっぱりここまで来てよかった!
と思える取材ができたのでした。

舳倉島へ 1 (11/10*土)

2007-11-10 | 野鳥大好き!
(船が舳倉島に着きました!いかにも漁民の島、
というのが伝わって来る風景です)

石川県能登半島の先っちょにある輪島市。
そこから船に乗って1時間30分で、ここ舳倉島に着きます。
ここは漁民の島。今、私は人生の大先輩T先生を取材し続けているのですが
その方が舳倉に出かけたので、取材のために追って来たわけです。
その方曰く、この島は「神の島、祈りの島」であるという。
T先生は、若い頃からずっとこの島の野鳥たちと関わり続けている方です。


とっても懐かしく私を迎えてくれたのはこのパネル。
舳倉への乗船切符売り場と舳倉島の宿に掛けられています。
もう20年以上前に、T先生から依頼されて私が作ったものです。
全国的に珍鳥が訪れる島として有名になり、それから
鳥を見るのにマナー違反をする人が続出したために作ったパネルでした。
今回、京都から鳥を見に来られていた方は
「パネルの内容を書き直した方がいいくらい
最近のマナーはもっとグッと低下している」なんて言われていました。

鳥を見るだけの人はまだいいのですが
野鳥写真を写すマニアの方の中には
自分さえ良ければ・・という人も多いらしく
いろんなルール違反を起こすのでしょう。
野鳥を愛する側にとってはとても迷惑な話しです。

そんな人間たちをよそに
この日、島にはキクイタダキがたくさん来ていて
立ち止まってじっとしていると足下まで来たり
私の体にとまろうとするものまでいました。

(渡りの途中でこの島に来る野鳥たちはお腹がぺこぺこ!
 体力の限界で命つきるものもいる。
 必死で餌をついばんでいます)

落ち葉のグラデーション。(11/7*水)

2007-11-07 | 植物大好き!
いつも歩く神社の桜の木の葉が散り始めました。
落ち葉のグラデーションがとてもきれい!


神主をしている友人は、掃いても掃いても落ちて来る葉に
ちょっと閉口気味みたいですが、歩くだけの私は
この落ち葉の季節をとても楽しんでいます。

そうそう、最初は歩いて通り過ぎるだけだったこの神社に
いつからか自然に祈るようになりました。
私の祈りはいつも同じセリフ。
これは私と神さまだけが知っているセリフです。

そして、そんなセリフのような世界が
いつかきたらいいな!といつも思うのです。
私にはあまり宗教心もないのですが
「祈り」にはやはり力があるような気がしています。

*明日あさっては石川県の果てに出かけます。
 さて、どんな場所に行くのか後でのお楽しみ!

ゴキヅル。(11/6*火)

2007-11-06 | 植物大好き!

(種は最初は濃い茶色、
 さやから出しておくと薄い茶色になりました)

先日、木場潟で見つけた変わった植物はゴキヅル。
実の形が面白かったので写真を写していると、
探鳥会でご一緒だった方が名前を教えてくれました。

私 :面白い形の実ですね。
W氏:それ、確か「ゴキヅル」って名前だったよ。
   フィールドノートに書き込んであるから見てみる。
私 :わぁ、すごい!植物まで書き込んでいるんですか?
W氏:うん、書き込まないと忘れちゃうから!
私 :どうして「ゴキヅル」って言うのかな?
W氏:どうしてだろう?
私 :(中の実を割ってみたら茶色だったので・・)わかった!
   この実がゴキブリ色だからだ。それでゴキヅル!
W氏:ああ、そうか。ゴキブリか、それは気づかなかった。
   そうかもしれないね・・・。

ほんでもって帰ってから植物図鑑で調べると・・・
ゴキヅルは果実が熟すると上半分が蓋のように離れ、
中の種子がこぼれ落ちる。だから和名は合器蔓(ごきづる)と言うそう。
そうそう、この実の形や構造がとっても変わっていて面白い!
葉はヤマイモの葉によく似た形で、水辺の植物らしい。
なかなか上品な視点でつけられた名前ではないですか。
私の発想とは大違い!ゴキブリ色に相槌を打ってくれたWさん、
おかげで私にとって絶対に忘れない名前になりました。
どうもありがとうございました。

美大祭。(11/5*月)

2007-11-05 | アート大好き!

11月3日~5日は恒例の美大祭だったので
今日は代休になった中一の娘を連れて作品鑑賞。


デザイン専門学校の非常勤もしているので
美大生の作品を見るのがいつもとても楽しい!
美大は私の母校でもあり、家から歩いてすぐの場所。


最近、特に面白いと思っているのは映像作品。
私たちの時代にはまだ盛り上がりのなかった世界が
今はどんどん切り開かれていて
若い子たちのセンスが光っています。

若い子たちのユーモアセンス、テーマは何なのか、
がとても興味深い。で、面白くて結局、
映像作品を観に三日間通ってしまった。
アダムとイブの絵画をテーマに繰り広げられる
ストーリーのものが私の一番のお気に入りで
とにかく楽しい!思わず、プッと笑っちゃいます。
今年もめいっぱい楽しませてもらったのでした。

(外では模擬店がずらり!
お店の作りも半端でなく趣向を凝らしてある。
手作り作品の展示即売品もあちこちにズラリ、楽しい!
ここでは、羊の丸焼きを作っていました。
私は沖縄料理のお店でソーキソバとオリオンビール!)

長屋和哉ws&コンサート。(11/4*日)

2007-11-04 | 音楽大好き!
以前、友人が企画したコンサートに富山まで聞きに行った。
音を奏でる人は長屋和哉さん。そういういい方がぴったりの演奏。
それは私が今まで聞いたことのないスタイルで
金属楽器をたくさん集めて、ジャングルジムのように
それらを囲んでの演奏スタイル。
とても不思議な空間と音の世界。
絵で言うとシュールな世界なのかもしれない。
その音たちが聞いている者の心の中にトンと降りて来る感じ。

今日はその長屋さんのコンサートが金沢であったので
楽しみにしていって来た。
昼間にはワークショップもあったのでそれにも参加。
10人くらいで輪になり、金属仏具で音を奏でていく。
音が消えていくその境界線の果てにたどり着けるだろうか。
「人が音を導くのではなく、音を自由にさせる演奏をする」
「相手の音をよく聞き、答えを返す」
「どんな雑音も、この世で最後の音だ、と思うことで
 雑音さえも愛おしく感じる。この世界を
 愛おしく感じられるかどうかが大切」
「音には外の世界と自分の内側の世界がある。
 消えていこうとする音の境界線の果てに世界は広がっている」
そんな長屋さんの言葉が印象的でした。

そしてコンサートは、時間の狭間にスリップしたように
原始の音の世界にすっぽりと包まれた時間。
ひたすら優しく、ひたすら激しく奏でられた音たちは
夜の暗闇の中でいつまでも喜び息づいているようでした。
帰りは満天の星空。星のきらめく音が聞こえたような
気がしたのは私だけだったのでしょうか。

木場潟探鳥会。(11/3*土)

2007-11-03 | 野鳥大好き!
今日は朝から晴天!
野鳥の会石川支部の木場潟探鳥会があったので出かけて来ました。
木場潟は、私の住む金沢から車で1時間くらいかかる場所。
なるべく二酸化炭素排出を抑えたいので
こんなときは、ご近所のお仲間に同乗させてもらっています。


穏やかな潟の風景の向こうには
白山がそびえ立っています。

みんなでゆっくりカモや小鳥類を楽しみました。
早く回り終えた私は、最初のスタート地点に戻ったのですが
人気が少なくなったこの場所ではヒドリガモやハシビロガモが
私のいるすぐそばまでやってきました。(写真上:ハシビロガモ♂)

(ハシビロガモ♀)

(ヒドリガモ♂)
それから、ものすご~く贅沢な時間を味わったのは
言うまでもありません。
今日は34種の野鳥が見れて、イタチまで出てきました。

午後からは、先月結婚したばかりの年下の友人が
報告に来てくれて、とてもハッピーでうれしい日となりました。

鎮守の森ギャラリー。(11/2*金)

2007-11-02 | アート大好き!
昨日は雨の中、アーティストの友人が
鎮守の森ギャラリーを案内してくれました。
ここは金沢の郊外の山の中。
神社や古民家、作家の家と3カ所に分けての
展示&即売です。

いろんなアーティストたちが
思い思いのアートな作品を並べてあるのを
眺めて楽しみました。友人の作品もありました。

野菜なども売っていて私はネギとレンコンとナメコ、
手作りのコーヒーカップと友人の娘ちゃんが創った
ネックレスなどを買いました。

(竹で創られた人形、名前は竹太郎くん)


(美大の日本画4年生の彼は、地面にパソコンのボードを描いて
パフォーマンスを試みていました。寒くて人気のない場所で
アートにチャレンジする彼に若さを感じました、頑張れ!)
雨が降っていて、ちょっと残念でしたが
なかなか楽しめた時間でしたよ。
来年は私もこのギャラリーに参加しようと思っています。
この秋、アートな時間を結構楽しんでいます。

輪読会、未来を語り合う。(11/1*木)

2007-11-01 | 人間大好き!
(いつもみんなで集まるお店・メロメロポッチで)

今夜は月一で輪読会の仲間たちと集まる日。
みんなでいろんな本を読み合っているのですが
前回は、アメリカの哲学者ウェンデル・ベリーの本。
今回は、イギリスのポリー・トインビー著の「ハードワーク」。
“低賃金で働くということ”がサブタイトルの
現代社会のワーキングプアがテーマとなっている本を読み合っています。

今回は私がレジメ作りの担当だったので
レポートにまとめて、いつもより必死で本を読みました。

まとめのレポートを読みながら、
みんなで思い思いのことを話し合うのですが
今夜はとても面白い話がたくさん飛び出して
ワクワクするような時間で、時が経つのも忘れてしまいました。

介護福祉士の女性は、初めて心動かされた
理想の福祉施設を訪れた話をしてくれました。
それは富山県にあって、いろんな障害を持つ人や老人、
赤ちゃんから子どもまで集まる場所にもなっていて
障害があってもなくても全ての人が必要とされ
訪れる人がみんな生き生きとしている場所らしいです。
究極の「町のあり方」のようですね。

また金沢の近江町市場で喫茶&ライブ(ここが輪読会の場所)
をやっている男性(緑の党から立候補した経験あり)は
理想の町のあり方、金沢の町のあり方を
先日訪れた京都の町と比較しながら熱く語っていましたし、
彼のいつもユニークで大笑いできる発想が大好きです。
今日も彼が描く近江町市場の未来像に大笑いだったのですが、
面白いだけでなく、ほんとにやれるんじゃない?と思うくらい
楽しくてグッドなアイデアでした。
哲学を教えている親しい大学の先生は
町の交通のあり方から、理想の姿を語っていました。
先月、先生の職を得て四国へ行った男性は
こちらに今回里帰りをしていて
香川県と石川県の町の雰囲気の違いを語ってくれました。
今日、初参加の女性も楽しそうでした。

それに相槌を打ったり、意見を述べたり
未来に繋ぐ夢がみんなの中でキラキラ輝いていました。
日頃、それぞれが心の中で願っている理想の社会!
同じ思いの人間が集まれば、決して難しくないテーマ。
これからどんなふうに私たちは歩いていけるのか、
何だかとてもドキドキ、楽しみな世界が
夜の金沢の町の片隅から広がっていくのでした。