里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

シケシダ 凝灰岩の崖下

2017-03-21 | 日記
涌谷町の町道成沢線を上がって行くと、凝灰岩の崖(法面)が長々と続きます。岩質やわらかいため風化が進み、崖下に土砂や角礫が厚く堆積しています。そこは日陰になっていて、崖からの雨水の浸みこみもあり、湿気を好む羊歯の群生地になっています。最初に見つけたのは、堆積物から枝垂れたシケシダです。夏緑性の羊歯ですが、まだきれいな緑葉を保っています。日陰の羊歯は、遅くまで黄葉したり冬枯れたりしませんからね。    . . . 本文を読む

イヌワラビ 葉柄が赤紫色

2017-03-21 | 日記
イヌワラビは集落の道端や、耕作地周辺などで見かけることが多く、葉柄や中軸が 赤紫色なので、覚えやすい羊歯です。 株によっては黄葉しかかっていましたが、赤紫色の葉柄に変化はありませんでした。 撮影したのは涌谷町の町道成沢線沿いで、杉林際といっても良いような場所です。                              二枚とも2015.12.2撮影 イヌワラビは良く似た仲間の多い羊歯 . . . 本文を読む

オオヒメワラビ 羽軸に翼

2017-03-21 | 日記
涌谷町の町道成沢線を上がって行くと、イヌワラビと隣り合うかのように大型の 羊歯が生えています。特徴的なのは羽軸(羽片の中心の軸)の両側を走る翼と、 小羽片の縁に入る中程度の切れ込みです。 ムラのない規則的な葉の様子が心地良いくらいです。それと、季節的なものでしょうが、 殆どの葉が黄緑色で、これは黄葉の前段階なのでしょうね。                               . . . 本文を読む

メギの赤い実 黄牛川上流

2017-03-21 | 日記
登米市津山町柳津の北東に黄牛川という小河川があって、山間を流れ下って南沢川に合流しています。変った名前の川ですが、この漢字に意味は無く、キウシという発音にのみ意味があって、アイヌ語で解釈すると「葦が群生する場所」となるようです。上流部は山間を流れていますから、葦の群生地などありませんが、南沢川に合流するあたりはかつて広い沼だったようで、今でも締切沼として地名が残されています。沼に黄牛川が注ぐあたり . . . 本文を読む

ツヤナシイノデ 林道脇の杉林

2017-03-21 | 日記
丘陵や低山で林道を歩くと、周辺の杉林内に大型の羊歯が群生しているのをよく見かけますが、まだ名前を調べたことがありませんでした。園芸的な価値がなく、希少種でもないとすれば、たいていはそんなものでしょう。登米市津山町の、黄牛川沿いの林道にもたくさん自生していましたので、そろそろ名無しを卒業すべく、各部位の写真を撮って、植物図鑑と見比べてみることにしました。                        . . . 本文を読む