涌谷町の町道成沢線を上がって行くと、凝灰岩の崖(法面)が長々と続きます。岩質やわらかいため風化が進み、崖下に土砂や角礫が厚く堆積しています。そこは日陰になっていて、崖からの雨水の浸みこみもあり、湿気を好む羊歯の群生地になっています。最初に見つけたのは、堆積物から枝垂れたシケシダです。夏緑性の羊歯ですが、まだきれいな緑葉を保っています。日陰の羊歯は、遅くまで黄葉したり冬枯れたりしませんからね。 . . . 本文を読む
イヌワラビは集落の道端や、耕作地周辺などで見かけることが多く、葉柄や中軸が
赤紫色なので、覚えやすい羊歯です。
株によっては黄葉しかかっていましたが、赤紫色の葉柄に変化はありませんでした。
撮影したのは涌谷町の町道成沢線沿いで、杉林際といっても良いような場所です。
二枚とも2015.12.2撮影
イヌワラビは良く似た仲間の多い羊歯 . . . 本文を読む
涌谷町の町道成沢線を上がって行くと、イヌワラビと隣り合うかのように大型の
羊歯が生えています。特徴的なのは羽軸(羽片の中心の軸)の両側を走る翼と、
小羽片の縁に入る中程度の切れ込みです。
ムラのない規則的な葉の様子が心地良いくらいです。それと、季節的なものでしょうが、
殆どの葉が黄緑色で、これは黄葉の前段階なのでしょうね。
. . . 本文を読む
登米市津山町柳津の北東に黄牛川という小河川があって、山間を流れ下って南沢川に合流しています。変った名前の川ですが、この漢字に意味は無く、キウシという発音にのみ意味があって、アイヌ語で解釈すると「葦が群生する場所」となるようです。上流部は山間を流れていますから、葦の群生地などありませんが、南沢川に合流するあたりはかつて広い沼だったようで、今でも締切沼として地名が残されています。沼に黄牛川が注ぐあたり . . . 本文を読む
丘陵や低山で林道を歩くと、周辺の杉林内に大型の羊歯が群生しているのをよく見かけますが、まだ名前を調べたことがありませんでした。園芸的な価値がなく、希少種でもないとすれば、たいていはそんなものでしょう。登米市津山町の、黄牛川沿いの林道にもたくさん自生していましたので、そろそろ名無しを卒業すべく、各部位の写真を撮って、植物図鑑と見比べてみることにしました。 . . . 本文を読む