宮戸島の里浜集落から西へ向うと、林道法面には点々と羊歯が生えています。観察すると、ほとんどがイワイタチシダとミヤマベニシダですね。さてさて、同じ種が続くので油断していたようです。通り過ぎてから「おや、今の葉はツヤがあったような ?」ちょっと戻って観察すると、葉表にツヤがあり、ソーラスの形が表に浮き出ています。明らかに前の二種とは違う種ですね。法面は北西向きで、常緑樹に囲まれているため、ほぼ日陰にな . . . 本文を読む
南三陸町南部の、水戸辺川沿いの林道を遡って羊歯を探しましたが、既に記事
にした羊歯ばかりで、新たな出合いがありません。
「今日はダメかな ? 」と帰りかけたとき、岩壁の下で大きな羊歯群を見つけました。
岩壁の下は、崩れ落ちた岩屑が積み重なって、ガレ場になっています。
羊歯の葉長は1mほどあり、これが放射状に開いていますから、直径は2mにもなります。
他の植物が茂っていないガレ場でなければ、葉を広く . . . 本文を読む
登米市津山町の横山地区に、不動尊を祀った古刹があります。
山裾にあって、小川や池もある広い境内ですから、ゆっくりと散策してみました。
本堂の西側を歩いていると、山裾にシャガが群生していました。
シャガは古代に中国から持ち込まれた史前帰化植物ですが、偶然のいたずらなのか
意図したものか、三倍体植物だったため種子ができないのだそうです。
ヒガンバナやスイセンも同じですね。
種子ができないわけですから . . . 本文を読む
笹と竹の区別ですが、一般には小さなものが笹で、大きなものが竹というイメージ
ですが、正確な分類をする場合は大小では無いようです。
タケノコは皮(竹皮)で幾重にも包まれていますが、竹の場合は生長後に剥がれ落ちます。
竹皮がいつまでも茎(稈)に残っているのが笹とされます。
参考までに、竹皮の正式な呼名は稈鞘(かんしょう)と言うようです。
津山町横山地区の、古刹の裏山に群生していたのがオカメザサです。 . . . 本文を読む
昨年10月に茨城県笠間市を訪れ、難台山麓の長沢集落周辺を踏査しましたが、
その際に観察した羊歯植物で名前の判らないものがあり、保留にしていました。
羊歯植物の画像をいろいろ見ていたら、ゲジゲジシダの若い葉にそっくりなので
ゲジゲジシダと同定しました。
自生地は墓地へ行く細道の法面でしたから、お盆前に一度仮払われ、それから
伸びだしたので葉が小さかったものと思われます。
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