30歳台前半女性。インフルエンザと肺炎。
2日前に救急外来を高熱で受診して、インフルエンザ迅速試験でA型陽性だった。タミフルとカロナールを処方されて、翌日は37℃台になり、前日より気分もよ良くなったという。ところがその翌日再度高熱となり、心配で(患者さんの話)再受診した。咳はあまりないというが、診察中に痰がらみの咳を何度かしていた。意識は清明で体温以外のバイタルは異常なかった。ある程度食事もできるという。
胸部X線で右下肺内側(中葉に相当)に淡い浸潤影を認めた。肺炎球菌尿中抗原陽性で(喀痰培養も提出)、白血球数とCRPが軽度上昇していた。肺炎球菌肺炎が合併したと判断した。
入院したくないとのことで、外来治療とした。ロセフィンを1回点滴静注して、クラビット内服を処方してみた。翌日も外来にに来てもらい、朝の体温は36℃台になり、昨日より元気そうに見える。もう1回ロセフィン点滴静注して、クラビット内服を継続して、2日後に外来受診とした。
これは二次性細菌性肺炎というよりは、混合性肺炎ということになるのだろうか。
50歳台後半の女性。急性腎盂腎炎。
前日から高熱があり、内科新患(大学からの応援医師担当)を受診した。発熱以外の症状はなく、胸部X線で肺炎はない。尿混濁があり、腎盂腎炎が疑われるが、CVA tendernessはない。肺炎以外の感染症や感染症以外の疾患も否定的だった。
担当医師から連絡があり、急性腎盂腎炎と思われるが、入院したくないというので、どうしましょうとのこと。外来に見に行くと、患者さんは元気でハキハキとしゃべっている。尿培養を提出して、抗生剤(ロセフィン)の点滴静注をして、クラビット内服(3日分)を処方した。翌日受診としていたが、翌日患者さんから電話があり、昨日より調子がよく体温も37℃ちょっとだが、今日も病院に行かなくてはいけないかという(要するに今日は行きなくないと)。症状軽快していると判断して、あさって外来受診とした。
肺炎や急性腎盂腎炎の外来治療は、点滴では半減期の長いロセフィンで、内服はニューキノロンにすることが多い。当院院内にあるニューキノロンはシプロキサン・クラビット・アベロックスで、クラビットを選択することが多い。いつも同じメニューになって芸がないが、他にいい選択も思いつかない。
2日前に救急外来を高熱で受診して、インフルエンザ迅速試験でA型陽性だった。タミフルとカロナールを処方されて、翌日は37℃台になり、前日より気分もよ良くなったという。ところがその翌日再度高熱となり、心配で(患者さんの話)再受診した。咳はあまりないというが、診察中に痰がらみの咳を何度かしていた。意識は清明で体温以外のバイタルは異常なかった。ある程度食事もできるという。
胸部X線で右下肺内側(中葉に相当)に淡い浸潤影を認めた。肺炎球菌尿中抗原陽性で(喀痰培養も提出)、白血球数とCRPが軽度上昇していた。肺炎球菌肺炎が合併したと判断した。
入院したくないとのことで、外来治療とした。ロセフィンを1回点滴静注して、クラビット内服を処方してみた。翌日も外来にに来てもらい、朝の体温は36℃台になり、昨日より元気そうに見える。もう1回ロセフィン点滴静注して、クラビット内服を継続して、2日後に外来受診とした。
これは二次性細菌性肺炎というよりは、混合性肺炎ということになるのだろうか。
50歳台後半の女性。急性腎盂腎炎。
前日から高熱があり、内科新患(大学からの応援医師担当)を受診した。発熱以外の症状はなく、胸部X線で肺炎はない。尿混濁があり、腎盂腎炎が疑われるが、CVA tendernessはない。肺炎以外の感染症や感染症以外の疾患も否定的だった。
担当医師から連絡があり、急性腎盂腎炎と思われるが、入院したくないというので、どうしましょうとのこと。外来に見に行くと、患者さんは元気でハキハキとしゃべっている。尿培養を提出して、抗生剤(ロセフィン)の点滴静注をして、クラビット内服(3日分)を処方した。翌日受診としていたが、翌日患者さんから電話があり、昨日より調子がよく体温も37℃ちょっとだが、今日も病院に行かなくてはいけないかという(要するに今日は行きなくないと)。症状軽快していると判断して、あさって外来受診とした。
肺炎や急性腎盂腎炎の外来治療は、点滴では半減期の長いロセフィンで、内服はニューキノロンにすることが多い。当院院内にあるニューキノロンはシプロキサン・クラビット・アベロックスで、クラビットを選択することが多い。いつも同じメニューになって芸がないが、他にいい選択も思いつかない。