なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

誤嚥性肺炎

2012年02月04日 | Weblog
 82歳男性。誤嚥性肺炎。
 昨日から咳・痰・発熱があり、今朝救急要請して搬入された。また誤嚥性肺炎になっていた。当直の外科医から連絡があり、入院にしてもらった。昨年から月に1回か2回誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している。ふだんは認知症で外来通院していて、二人暮らしの妻に暴言を吐いたり、手がでたりする。夜だけでもほしいという妻の要望で精神薬などを処方している、
 最初の肺炎の時は、絶対入院にないと言い張り、やむなく外来で抗生剤の点滴と飲み薬を処方して、、なんとか治った。その後の肺炎は低酸素となり、しぶしぶ入院した。それをきっかけに入院に慣れたらしく、肺炎での入院を嫌がらなくなり、「肺炎で入院が必要です」いうとアッサリ同意するようになった。
 肺炎自体も治りにくい時もあったが、それぞれ治癒して、食事も多少むせるが食べれれて退院してきた。入院して1週間立つとすっかり元気になって、廊下に響くような大声を出したり、ベットから落ちたりするようになるため、入院は1週間が限界となっている。
 胸部X線や胸部CTでみると、肺全体に肺炎の痕跡が残り、どこが新たな肺炎が見分けるのがむずかしくなっている。今回の肺炎が治っても、またすぐ再発すると予想されるし、いすれは肺炎が治らない時が来ると思われる。
 自宅で介護している妻の負担は大変だろう。病院に入院した時が、唯一介護疲れを癒す期間になっているはずだが、もし夫が亡くなったら生きがいがなくなってしまうのかもしれない。
コメント
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