なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺炎で入院

2013年05月07日 | Weblog

 認知症で施設に入所している86歳男性が5月2日に前日からの発熱で受診した。右肺に肺炎を認めたが、これまでの入院歴から入院後の不穏が予想された。酸素飽和度は正常域で、食欲もあった。なんとか外来治療でいけないものかと抗菌薬経口(アベロックス)でやってみた。今日は経過を見るために予約していたが、治っていなかった。入院治療としたが、病棟に上がると看護師にこぶしで伸ばしてきてけっこうあぶない。家族に抑制同意書をもらって、なんとか入院治療を継続したいが、さて大人しく治療をうけてくれるだろうか。

 70歳男性は糖尿病・糖尿病腎症で内科に通院していた。心筋梗塞の既往で循環器科入院、小脳梗塞で神経内科入院、腸骨動脈閉そくで血管外科入院と満身創痍だ。午前中予約の外来に来て帰ったが、途中に寄った薬局で発熱・悪寒が出て戻ってきた。前立腺肥大もあり尿路感染症とおもわれたが、肺炎だった。浸潤影自体は軽度だったが、血管性認知症があり、入院とした。この患者さんも病棟内をふらふらと徘徊し始めるので要注意だ。

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