なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脳梗塞入院

2013年05月02日 | Weblog

 78歳女性が今朝から右不全片麻痺で昼に受診した。救急車ではなく、家族が連れてきた。すぐにストレッチャーに乗せられた。意識はあり、会話もできるが、構語障害があるようだ。3年前にラクナ梗塞の既往があり、昨年夏には急性冠症候群でPCIを受けて、ステントが入っていた。

 頭部CTで脳幹部にLDAが疑われたが、頭部MRIではそこには梗塞はなかった。左MCA領域の真ん中に帯状に梗塞巣があった。MRAで左MCAは閉塞していた。しかし、今回こそこが詰まれば、意識消失して完全麻痺になると考えられた。神経内科医に画像を診てもらって相談したが、おそらくMCA領域にコラテラルから血流が来ていて、一番コラテラルから遠い部位に梗塞が起きたと判断された。当院にひとりしかいない神経内科医は母親の体調不良で早退する予定だったので、治療計画を立ててもらって内科で入院とした。

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