なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性心不全

2013年05月26日 | Weblog

 昨夜は当直だった。午前4時に呼吸困難の74歳女性の救急搬入があった。あわただしく診たので、詳細な病歴をきくことはできなかった。グループホームに入所しているので認知症があると思われる。特に通院治療はしていないという。下肢の浮腫があった。発熱は冷や汗が出ていて正確ではないが、発熱はなかった。肺や全体に喘鳴を聴取する。一目急性心不全だった。救急隊が酸素吸入をリザーバー付きマスクで10L/分投与して酸素飽和度が92%だった。心電図は明らかな虚血性変化を認めず、心房細動などの不整脈もなく心拍数90-100/分の洞調律だった。血圧が搬入時に180/90mmHgくらいで、その後210mmHgまで上がった。高血圧による急性心不全だろうか。

 胸部X線で両側肺うっ血と心臓拡大があるが、胸水貯留ははっきりしなかった(胸部CTを撮ればおそらく軽度にはある)。循環器科がやるミオコールスプレーを2パフ行った。静脈ラインからラシックス20mgとペルジピン2mgを静注した。当院は土日は循環器科医ひとり体制なので、かかりつけ以外の急性心筋梗塞や急性心不全は搬送になっている。さっそく心臓血管センターのある病院に連絡して、受け入れオーケーだった。。搬送してきた救急隊に待ってもらっていたので、そのまま同じ救急車で向かってもらった。

コメント
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