なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

東南アジアでデング熱

2015年02月05日 | Weblog

 40歳代男性が検査希望で内科外来を受診してきたと、地域医療連携室の事務員が連絡してきた。今日の内科新患は大学病院の応援医師だが、訳ありの患者さん(失礼な言い方だ)は常勤医に話を持ってくる。

 なんでも、東南アジアを数か月旅行いていたそうだ。滞在していたのはマレーシア、タイ、ラオスだった。マレーシアで高熱・関節痛の症状が出現して、現地の病院(中国系)を受診した。デング熱の診断(検査で確認)で約1週間入院して、症状軽快して退院した。その後帰国したが、入院の際に血液検査の異常(白血球減少、血小板減少、肝機能障害)があり、帰国してから日本の病院で診てもらうように言われてきたということだった。

 検査すると、血球異常は正常化していた。肝機能障害はわずかに正常を超えるが、ほぼ正常化といっていい。今は特に症状がないので、治癒としていいと伝えた。

 それにしても、この方は数か月も何のために行っていたのだろうか。大分お金がかかったでしょうと聞いてみたが、それほどでもないというだけで詳しく事情を聞かれたくない様子だった。

コメント
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