誤嚥性肺炎を繰り返して、今回の入院で胃瘻造設した80歳男性は、今朝左下肢の足関節数cm近位から趾先までチアノーゼになっていた。冷感もあった。自覚症状があるのかもしれないが、訴えらえれないので、病棟の看護師さんが発見して発覚した。
血管外科の先生と相談して、胸部から下肢までの造影CTを撮影した。左大腿動脈が膝上で閉塞していた。心房細動はなく、糖尿病歴が長いので、閉塞性動脈硬化症と判断された。
患者さんの病状らは、「救肢」としてのバイパス手術の適応はなく、行うとすれば切断術になるそうだ。それも今すぐではなく、経過をみてからという。ただし、その間に壊死物質が体循環に入って急激に悪化する可能性があると家族に説明された。
せっかく胃瘻を造って、順調に経過していたのに、残念な結果になってしまった。