なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

当院らしい入院3名

2016年08月16日 | Weblog

 今日は入院が3名。一人はクリニックから紹介の糖尿病の33歳男性で、軽度の精神遅滞がある。とにかく食べるのがやめられない。DPP4阻害薬+メトホルミン+SU薬+SGLT2阻害薬で、HbA1c8.0%。外来治療で経過をみるくらいの値だが、母親が教育入院希望で連れてきた。数年前にペットボトル症候群で入院した既往があり、やはり甘い飲み物が好きらしい。

 66歳男性が基幹病院腫瘍内科から緩和ケア目的で転院してきた。直腸癌・膀胱浸潤・腹腔内リンパ節転移だった。緩和ケアというとそれらしいが、この方は訳ありだった。普通なら自宅で過ごせるだけ過ごして、いよいよ悪化した時に入院となるはずだが、行き場がない方だった。

 離婚して実家に戻って兄夫婦の世話になり、さらに妹夫婦の世話になっていた。どちらも、もう世話は勘弁してほしいということで、病院以外に行き場がない。確かに直腸と膀胱が交通していて、水様便が頻回なのと、尿路感染がおきやすくなっている。癌の進行よりは、感染症のコントロールがつかなくなって悪化するのかもしれない。Hb5g/dlと慢性的な出血による小球性貧血もあった。

 91歳女性が2-3日前からの食欲不振で受診した。洞不全症候群U徐脈頻脈症候群)で心臓ペースメーカー植え込み術だった。右MCA領域の大きな脳梗塞の既往がある。頭部CTをとると、久しぶりに見る大きな梗塞巣に驚くが、それ自体は以前と変わりはなかった。さらに忘れていたが、左前頭部に髄膜腫があり、4年前より大きくなっていた。

 検査上は血液濃縮は軽度のようだが、血清クレアチニンがふだんの1.20から4.36に上昇していた。ワーファリンもそのために効き過ぎになって、PT-INRが3.86になっていた。肺炎などの感染症もなく、うっ血性心不全で利尿薬が入っていることもあり、数日で脱水症に陥ったようだ。点滴を始めると、しだいに顔色が良くなって自分から話をするようになった。認知症で点滴抜去やベットから転落のリスクもあるが、入院で経過をみることにした。

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