なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

禁煙したら咳と痰が出る?

2016年09月07日 | Weblog

 高血圧症・胃潰瘍(胃潰瘍瘢痕)・逆流性食道炎で通院している75歳男性は、ずっと喫煙(20本/日)していた。咳・痰・息切は自覚していなかったが、一般的な注意として禁煙を勧めていた。毎回禁煙の話をしていたわけではない。それが今日は、2か月前から(つまり前回受診後から)禁煙しているという。そして禁煙したら?、咳と痰が出るようになったそうだ。

 咳・痰が出るのは、夜間から早朝だった。黄色痰ではなく、透明な痰らしい。ほとんで毎日症状が続いていた。喘息発作の時間帯だったので、喘鳴はあるかと訊くとあるという。日中には喘鳴はないそうで、聴診で強制呼気でも喘鳴はなかった。

 ACOSかと思ったが、喘息症状の既往を訊くと、30歳代に喘息の症状があったそうだ。喫煙による症状が出るのには早すぎるので、気管支喘息そのものが先行してあったのだろう。ICS/LABAを開始することにした。実はこれまで、古典的な?アドエアとシムビコートしか使用していなかった。今回はjmed「成人吸入薬のすべて」を購入したこともあり、新規にレルベア200エリプタを使ってみることにした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする