なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

CTO

2018年05月08日 | Weblog

 55歳男性が急性心筋梗塞で受診して、循環器科で緊急心カテを行っているという話だった。その後、心臓血管センターのある専門病院に搬送になったという。きっと心臓血管外科の対応が必要なのだろうと思った。

  後で確認したところ、心カテの結果は、右冠動脈と回旋枝がCTOで、左前下行枝が99%狭窄と記載されていた。「CTO」がわからなかったが、慢性完全閉塞病変Chronic Total Occlusion(CTO)だった。3か月以上(慢性に)冠動脈が閉塞している病変。

 今回の患者さんは右冠動脈と回旋枝が閉塞していて、左前下行枝からの側副血行路から血流があったが、左前下行枝が狭窄に陥って冠血流が破綻したそうだ。血圧は保たれているのが不思議なくらいだ。

 連休中の5日に息切れで当番医の内科クリニックを受診している(割と自分のところで引っ張る先生ではある)。心電図では虚血性変化がなく、経過をみたようだ。症状が続いて、今日当院循環器科に紹介になった。数日間よく持ちこたえていたと思う。

 心電図を見ると、Ⅱ・Ⅲ・aVFで異常Q波があり、胸部誘導では広範にST低下があった。当方が見ると下壁梗塞だけのように見えるが、専門医が見ればもっと情報がとれるのだろう。循環器科医が同乗して、心臓血管センターに無事到着したそうだが、IABP管理で大変らしい。

 

 今日は同じ内科クリニックから2名紹介されてきた。ひとりは50歳女性で、眼球乾燥(すでに眼科でドライアイ治療中)と口腔内乾燥があり、抗SS-A抗体が陽性ということだった。今のところ臓器病変は特にないので、経過観察になる。この方は当院の甲状腺外来に慢性甲状腺炎で通院している。自己免疫性の人だった。

 もうひとりは94歳女性で、2月からしだいに食欲が低下して、両下肢の浮腫があるという。かかりつけの内科医院に相談したが、低蛋白血症があり、栄養は医療機関の問題ではないといわれたそうだ。負担のない検査として、画像検査(胸腹部CT)と血液尿検査を行った。確かに低蛋白血症があり、胸水・腹水がある。明らかな癌は指摘できないが、いつもの女性の腫瘍マーカーセットを提出すると、CA-125が高値だった。ただし、画像で卵巣癌は指摘できない。

 病院に入院しても良くなるとは保障できないことをお話した。難聴はあるが、案外元気そうなので、利尿薬少量とエンシュアリキッドで経過をみて、2週間後にまた相談することにした。

 地域の基幹病院から2名転院してきた。いずれも高齢女性で、ひとりはお看取り入院、もう一人は肺炎治癒後の廃用症候群。

 

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