7月27日に記載した肺炎・慢性閉塞性肺疾患の増悪の78歳男性のその後。
セフトリアキソンで治療を開始して、喘鳴でデキサメサゾンも投与した。翌日には解熱していたが、3日目に40.1℃の高熱が出た。
4日目に検査すると血液検査では横ばいの結果だった。胸部X線・CTで確認すると、陰影は全体的には軽減していた(S1+2では増えていたが)。
呼吸器科外来に来ていたいつもの先生に相談すると、「セフトリアキソンの薬剤熱ですね」だった。当院で使用しているセフトリアキソンの添加物に問題があるのでは、と以前から言われている。そうはいっても、「セフトリアキソンは使いやすいですからねえ」とも言われた。
少なくとも非定型肺炎ではない。「βラクタムに対する反応ではないでしょうから、スルバクタム・アンピシリン(スルバシリン)でいいんじゃないでしょうか」、ということだった。
初日と2日めにデキサメサゾンを投与して、喘鳴が消失したので、2日で休止していたが、また喘鳴が出て、型通り5日間は使用することにした。
デキサメサゾン4mg/日2日追加投与でも喘鳴があり、4mg/日で5日使用してから、そこで中止するのではなく、短期間の漸減でいくことにした。吸入はうまくできそうな気がしないが、ICS/LABAの吸入も開始した。
午前6時から、感染病棟にコロナの患者さんを入院させられないかと、問い合わせが来ていた。午前8時までに3回かかってきたそうだ。本日は2名が退院予定なので、昼過ぎならば入院はできるが、その時間では無理だった。(病棟の看護師さんでは、外来扱いで待たせて調整するなどの決定はできなかった)
地域の基幹病院の方はどうなっているかと確認すると、コロナ病棟は満床になっていた。ちょっと離れた町の施設に入所中の患者さんなので、県庁所在地の病院に当たったのだろう。
病床使用率が50%近いと、実際のベット数は水増し的なものなので、実体は70~80%使用に近い。