なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

気管~気管支狭窄、肺腫瘍、喘鳴

2022年08月08日 | Weblog

 先週火曜日にクリニックから、左下肢の蜂窩織炎として64歳女性が皮膚科外来に紹介されてきた。

 脳梗塞後遺症で当院神経内科外来に通院している。糖尿病もあるが、DPP4阻害薬とメトグルコ(1000mg/日)でHbA1cは6%台後半と良好だった。

 10日まえの7月25日に当院を受診していた。微熱があり、発熱外来でコロナの抗原定性検査を受けていた。陰性確認後に内科新患(大学病院からバイト)に回されている。

 白血球増加・CRP軽度上昇を認めるが、胸部X線で肺炎はなしと判断された。オーグメンチン内服(AMPC/CVA)が処方された。

 1週間後の8月1日に受診して、炎症反応は横ばいだった。抗菌薬をオグサワ(オーグメンチン+サワシリン)に変更されていた。聴診上、軽度の喘鳴が聴取されていた。

 

 皮膚科外来を受診した時に、喘鳴が著明に聴取されて、内科に回された。内科新患担当だった内科の若い先生が診察した。胸部CTで右肺下葉背側に肺癌疑いの腫瘤影が描出された。

 胸部X線で見逃しやすいが、CTで確認してから見れば普通に指摘できる。軽度に浸潤影も伴っているものとして、肺炎・喘息発作として入院になった。

 

 CT画像の読影でも指摘されたが、気管~気管支が全体的に狭窄して壁肥厚している。以前に、同様の所見を呈した高齢女性がいた。救急で担当の外科医が診て、これはなんだろうと相談された。

 地域の基幹病院に紹介してもらったが、返事は気管支喘息発作とされていて、喘息の治療で軽快していた(と、記憶している)。通常の喘息発作で、気管~主気管支が狭窄したのを見たことはない。

 

 蜂窩織炎とされた左足背も水泡性病変が集簇していて(黒色痂疲化)、発赤の外側にも散在していて、右足背にも水疱があった。皮膚科医にこの水疱は何ですがと訊くと、蜂窩織炎とはしたが、実際はよくわからないといわれた。

 数日後に皮膚科医から、喘息があることから「チャーグ・ストラウス(EGPA)ではありませんか」、と訊かれた。疑い症例しか診たことはない。(ANCAは提出しておいた)

 担当の若い先生に、少なくとも肺腫瘍(肺癌)の精査は必要なので、喘息の治療としてステロイドを短期期間継続して、早めに基幹病院に紹介するよう勧めた。(今週転院予定となった)

 

 

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