2月6日(水)は腎臓内科の若い先生が当直だった。大学病院から3か月交代で来ているうちのおひとり。
病棟の事情で入院が取れない日の当直が続いていた。その日は急性期病棟(職員の病欠が多い)でひとりなら入院可能といわれていた。
当直帯に入ってすぐに救急隊から連絡が入って、「今日はとれます」と答えていた。病院から帰る時に救急室の前を通ると、ちょうど搬入されたところだった。
患者さんは63歳男性で、脳梗塞の既往があり、高血圧症・糖尿病・慢性腎臓病で当院の腎臓内科外来に通院している。その日はお昼から腹痛・高熱(39.7℃)があり、救急要請していた。
2月28日にも受診していた。2月24日・25日と38℃の発熱があり、26日には解熱したが、食欲低下があっての受診だった。
血液検査で、肝機能障害(AST 59・ALT 158・ALP 354・γ-GTP 670)があった。発熱・腹痛がなく、白血球5400・CRP2.3と炎症反応が軽度だったためか(?)、担当した内科の先生はウルソの処方で帰していた。(画像検査なし)
3月6日の血液検査では、白血球6600・CRP2.7とあまり変わりがないが、肝機能は悪化していた(AST 99・ALT 158・ALP 522・γ-GTP 798)。血清アミラーゼの上昇はなかった。
腹部CTで胆嚢内と総胆管内に結石を認めた。総胆管結石・急性胆管炎で入院として、抗菌薬を開始した。翌日は解熱傾向だった。
翌7日に消化器科医に相談したが、地域の基幹病院か消化器病センターのある病院に搬送して下さい、ということになる。早速電話すると、入院させるベットがなく、空いたら連絡しますということになった。解熱してきて、経過からも(2月末から)少し待てるかもしれない。
転院まで待つので、MRCPも施行していた。間違いなく結石がある。
当院のCOVID-19のクラスターは落ち着きつつあり、隔離患者さんはあと1名だけになった。先方の病院でも院内発生があり、7日に当院に治療継続目的で転院してきた患者さんも入院中にCOVID-19に罹患していた。
整形外科で脊柱管狭窄症の手術後、2月24日にコロナになった。11日目の3月6日に抗原定性検査で陽性となっていたが、そのまま当院転院となった。大部屋には入れられないので、個室管理となった。(免疫抑制剤の使用はないが、肺炎があった)