9月13日水曜日の救急当番の先生(大学病院外科から応援)が救急搬入を受けた症例。
当院消化器科に通院している93歳男性で、前日に造影CTでS状結腸癌・癌性腹膜炎・肝転移と診断されていた。水曜日の早朝から腹痛が悪化して動けなくなって救急要請していた。
腹部所見は板状硬になっていた。前日のCT所見はすでにS状結腸穿孔があったのかもしれない。その日の救急のバックアップ(非常勤医が救急当番なので、入院を引き受ける担当常勤医)は消化器外科医で現在内科を診ている先生だった。
「救命のためには手術を要するが、死亡率は50~60%以上。手術をしなければ除痛などの緩和治療になるが、数日で死亡すると見込まれる」と家族に説明された。家族は手術は希望しなかった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます