ロード・オブ・ザ・リングスのピーター・ジャクソン監督が第一次世界大戦の模様を撮ったモノクロフィルムに着色編集した作品。
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以前「彼らは生きていた」という題名で劇場公開されていたのではないかと思うが、今はこういう英語のタイトルになっていた。
前評判が高かったが、それほどとも思えなかった。
イギリス軍兵士、それも一兵卒クラスの視点での回想が当時の映像にかぶせられて延々と続く。
塹壕戦の悲惨さ、とか現場の情景、については戦争映画で観てきたものと変わらないし、驚かされるようなものはなかった。
塹壕足が凍傷によるものとは知らなかった。足指が真っ黒になった写真はグロテスクだった。
NHKなんかのドキュメンタリーで第一次世界大戦のドキュメンタリー動画は見たことがあるが、やはりカラーだとリアルさは段違い。
しかし、かなり淡々としていてずっと元兵士の昔話みたいな感じでナレーションが続き飽きる。
イギリスは第二次世界大戦よりも多くの兵士をこの戦いで失った。恐ろしい記憶だったのだろうと思うが、元兵士たちの回想は割とのんびりした感じだ。
16歳とか、15歳とかで歳をごまかして兵士になった、という話がたくさんでていて、これは驚いた。
あと、街中で女性に、なぜ兵隊にならないのか、臆病な人だ、と詰られたりもしたらしい。
皆熱に浮かされていたのだろうか?
自国に攻め入られたわけでもないのに、なぜ15、6歳の少年たちまでが兵隊になりたがったのか?
あと、この戦争では英軍士官の死傷率が非常に高く、それは士官になる上流階級の若者たちに、選ばれた者の義務、ノブレスオブリージュ、という意識があって、危険を顧みず率先垂範して戦闘に臨んだためだと言われるが、この映画ではそういった上流階級出身の士官達の回想は描かれなかったので、そこは物足りない。
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