ニック・メンフィスがヒスパニック俳優なのだが、これは納得できない。
生真面目な性分からうまく立ち回る事ができず、才能はあるのに損ばかりして、結果的にエリート街道から落ちこぼれている。しかし同僚女性たちにABニック(ALL Business=仕事ばかりで粉をかけても反応しない固物)等と陰であだ名されていて、本人の知らないところでは案外モテている。
魅力的この上ない彼のキャラは、白人エリートでなければなりたたないと思う。
アメリカの平等主義でいろんな人種に配役しなければならない、という事情があったのではないかと思うが、これはもったいない。
この配役のために、映画ではメンフィスがただのドン臭い雑魚みたいなキャラになっている。
まあ原作でもニック・メンフィスのキャラは確立しておらず、有能であったりドン臭かったり、色々な矛盾があり、ご都合主義的に場面場面で変わっていくのだが。
映画ではジャック・ペイン役のイライアス・コティーズが存在感があってよかった。
ギリシャ系らしいがロバート・デ・ニーロに似た風貌でいやらしい敵役が良く似合っていた。
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