コロナで大変な時だが、またこの映画を観た。
そして思ったが、一か所瑕疵がある。
終盤、時計塔の中でルパンがカリオストロ伯爵の手下を遠ざけるため、巨大な時計仕掛けのねじを外して歯車をけり落とす。
ここは時計仕掛けを壊すのではなく、予備部品として積み重ねてある歯車とかシャフトを投げ落とす、ということにしたほうが良かったと思う。
伯爵が命を失う場面で、小さな指輪二つを押し込むだけで巨大な時計台全体が崩壊するよう仕掛けられている、精妙極まりない芸術品のような仕組み、それが割と簡単に歯車を外されけり落とされ、部分的に破壊されていても動く、というのがやや不自然な感じがする。
それに何百年も風雪に耐えきた時計台がルパン一人に荒らされ壊されていく、という流れより、指輪の仕掛けで崩壊するまでは、何人の手出しにも耐え厳然として屹立し続けていた、方が絵になる。
ここは惜しい。
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