スペインワインの躍進は目覚しいものがあります。
2000年を迎える頃からでしょうか?テンプラニーヨという葡萄品種はかなり知られるようになって来ましたし、リオハ、リベラ.デル.デュエロなどの産地も箔がついてきました。
昔はシェリーくらいは知っている、というのが一般的だったのですが・・・・
さて、そんな中でもウティエル.レケーナという産地はまだまだ知られていません。地中海に面するオレンジで有名なバレンシア州にある産地です。
多くのスペイン産地がそうであるようにテンプラニーヨ種を中心にボルドー系品種をブレンドしていたりします。
今、そむりえ亭で使っているのはコト.ダルシス.ヴェンディミア.セレッシオナーダ01です。
南のワインにありがちな酸の低さやアルコールの高さが目立ちません。01年ですから10年を経て熟しています。いいバランスです。
スペインワインに時折見受けられるアメリカンオークの樹脂のような香りも見当たらず、上品ですね。
このワインに限らず、上質の年月を経たワインが安いのもスペインワインに強みですね。
赤身の肉全般に良く合いますし、青魚の臭みにも有効。
かなり幅の広い相性を見る事ができそうですね。
ウティエル.レケーナ。覚えたとしても中々見つける事は少ない産地ですが、いいワインを生む産地です。