ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

シャンパン

2011年04月09日 03時28分38秒 | ワインの事

近頃のシャンパンラバーの数は中々のものです。

シャンパンの製法を知ると何故そうなるのか?は直ぐに判るというものです。

最初にワインを造り、一本ずつ瓶詰めした後、二次発酵を起こさせ、更に長い時間を瓶の中で過ごさせる。

手間のかかる事です。

そのシャンパンにも沢山のタイプがあります。

スタンダードなタイプ、白葡萄だけで造るタイプ、黒葡萄だけで作るタイプ、ステンレスタンクで葡萄の持ち味を隠さないタイプ、木樽で原酒で発酵、熟成し複雑味を持たせたタイプ、糖分添加をしないタイプetc・・・ そうそう綺麗なロゼのシャンパンも一通りではないですね。

特に最近では回帰した風潮があり、木樽熟成型が目立っています。そむりえ亭でも結構使います。

しかし、老舗の大手メゾンでは樽熟しないで北の産地の酸を活かし、微量の糖分添加による円やかさでバランスし、熟成期間の間に複雑さを身につけるタイプで勝負している所が多いですね。

ある意味「これぞシャンパーニュ!!」と自ら訴えているような気がします。

つまり他のワインとは違う「瓶内二次発酵」による酵母の香りとアミノ酸の旨味を木から来る香味や酸化による複雑さで隠さず醸しているからです。

先日も褒め称えましたがポルロジェ.ブラン.ド.ブラン99は正にそういうタイプです。

木樽による「バーンと来る感じ」ではなく、ゆっくりと複数の要素が解けていきます。

ある意味、飲み手の技量を問われるシャンパンかも知れません。

残念ながら99年は残り4本ほどになりましたが、数日かけてゆっくりとセールス致します。

是非お試しください。