ソムリエ業を長くやっていますと「何万と言うワインを覚えているんでしょう?」「ワインだけでなくお客様の好みもピタッと覚えてらっしゃる」「何十年前のお客様も覚えていないといけないんでしょ」などと言われます。
しかし、実際はそんな筈はありません。
先月来られたお客様でも覚えきれないものですし、ワインは覚えたところで熟成によって顔を変えていきますし、飲んだ場所、温度、グラス、一緒に食べたもので印象は変ります。
それは兎も角も私は記憶力が悪いのですね。
その上、モノグサですからノートも取らないのです。
酷い話です。
しかし、ノートも取らずにさえ忘れられない特徴、というのは大事な特徴ですね。
私の記憶にあるのは、そういう記憶です。
細かな事は覚えていません、というか、覚えられません。
しかし、細かな事を覚えようとすると「木を見て森を見ず」にもなりかねませんね。
ま、万人に通用する訳でもないでしょうが、私はそれで良かったかな、と思います。
ただ、覚えていてもらえてる、と思ってこられたお客様には申し訳ないくらい「え~~と、あの方の顔は見覚え有るんやけど~~~~」「何時来られたんやっけ」と笑顔の下でもがいている樋口がいる、ということは御承知ください。
ちょっとヒントを与えて頂くと水を得た魚の様に喜ぶ樋口を見れると思いますよ!!
と言う訳で、今日は私の記憶力の無さ、の良い訳でした。
さ、今日も頑張ります!!!
お待ちしています!!