「何年か前に飲んだワインが忘れられません」
「あんなワイン初めて出会った」
よくある話です。
私にも、かつて「これは思い出深いワインだ」というものがありました。
それは仕方のないことです。
どんな世界でも「アッ」っていう出会いはあるのですから、まだまだ身近で無いワインで驚きがあるのは当たり前です。
しかし、困ったことがあります。
「あのワインに出会って以来、他のワインが物足りないのです」とか
「あのワインに勝るものはない」
「なのでワインはツマラナイ」
という図式になる人がいるんですねえ・・・・
もうこれは恋と一緒です。
モテない君の私が言っても説得力がありませんが「恋は盲目」とか「恋煩い」とかいうように特定のワインに恋してしまったんですね。
が、同じ恋を二度と手に入れられないように同じワインとの恋も上手くいきません。
ワイン自体が変化=熟成していきますし、まず自分自身が変っているんです。
あるいは同じシチュエーションでもない。
グラス、温度、料理、一緒に飲んだ人、体調、タイミング・・・・・・・
全てが違うはずですね。
実際、同じワインに再び出会って飲んで見て「なんか違う」と思った人は少なくありません。
私はそういう方には「同じワインを追い求めるのはやめましょう」「新しい恋を探すように素晴らしいワインは沢山ありますよ」って言います。
勿論、私の今のフィールドは料理にワインを合わせれば思いがけない幸せがある、というところですので、最終的にはそれを目指して欲しいのですが・・・・
しかし、恋煩いを無理に治そうとすると逆効果かも知れません。
いい思い出を保ちながら、次に進む。
難しいことですが、「あのワインに!!!!!」って方には覚えていて頂きたい話です。
樋口誠
「あんなワイン初めて出会った」
よくある話です。
私にも、かつて「これは思い出深いワインだ」というものがありました。
それは仕方のないことです。
どんな世界でも「アッ」っていう出会いはあるのですから、まだまだ身近で無いワインで驚きがあるのは当たり前です。
しかし、困ったことがあります。
「あのワインに出会って以来、他のワインが物足りないのです」とか
「あのワインに勝るものはない」
「なのでワインはツマラナイ」
という図式になる人がいるんですねえ・・・・
もうこれは恋と一緒です。
モテない君の私が言っても説得力がありませんが「恋は盲目」とか「恋煩い」とかいうように特定のワインに恋してしまったんですね。
が、同じ恋を二度と手に入れられないように同じワインとの恋も上手くいきません。
ワイン自体が変化=熟成していきますし、まず自分自身が変っているんです。
あるいは同じシチュエーションでもない。
グラス、温度、料理、一緒に飲んだ人、体調、タイミング・・・・・・・
全てが違うはずですね。
実際、同じワインに再び出会って飲んで見て「なんか違う」と思った人は少なくありません。
私はそういう方には「同じワインを追い求めるのはやめましょう」「新しい恋を探すように素晴らしいワインは沢山ありますよ」って言います。
勿論、私の今のフィールドは料理にワインを合わせれば思いがけない幸せがある、というところですので、最終的にはそれを目指して欲しいのですが・・・・
しかし、恋煩いを無理に治そうとすると逆効果かも知れません。
いい思い出を保ちながら、次に進む。
難しいことですが、「あのワインに!!!!!」って方には覚えていて頂きたい話です。
樋口誠